脳は、慣れる性質があります。日常的に触れていることは慣れてしまい、段々反応しなくなるのです。

例えば、ずっとつけっぱなしのテレビに子守りをさせる、ゲームばかりさせる、と言った、決まった刺激だけを与え続けていると、良質な刺激が足りず、シナプスが減ってしまいます。

最初に触れた、大自然、芸術、緊張感を伴う場は、普段とは違った経験のため、脳のあらゆる部分が刺激されます。

その結果、シナプスが発達し、「賢い脳」をつくるのです。

また、身近な経験であっても良質な刺激となって脳を鍛えます。近所の公園に行って、草花を愛でるだけでもOK

今度の週末は、親子でそんな過ごし方をされてみてはいかがでしょう?

2:子どもが学ぶことの楽しさを知らないとダメ!

ただし、誤解してほしくないことがひとつあります。

この記事では「高学歴・高所得」をテーマにしていますが、実際は「高学歴・高所得=幸せ」ではありません。

実際、右脳開発教室の講師時代、「優等生だけど不幸」という子どももいました。

そういう子どもの共通点として、言われたことをそつなくこなす、感情の起伏が乏しいという特徴がありました。

「親に言われると素直に勉強するけれど、自分が学びたい訳ではないから、問題が解けても嬉しくない」という状態です。

こういう子どもが陥りやすいのが、いい子症候群。

この症状が出てしまうと、将来自分で物事を考え判断することができなくなる可能性があります。

中学受験・高校受験に成功して希望の学校に入学したものの、そこで燃え尽きてしまい、結局学校に行けなくなって自主退学となるケースもこのタイプに多いのです。