こんな場合は要注意

旧姓の銀行口座でも、結婚する直前まで使っていた口座なら記憶にも残っているかもしれませんが、子供の頃に親が作ってくれたお年玉用の銀行口座や、学生時代にアルバイト先に言われて作った給与振込口座は見落としがちです。

あと親が亡くなっている場合は存在すら忘れられている親名義の銀行口座もあるかもしれません。

自分が認識していない口座はどうしようもありませんが、もしかしたらあるかもしれない、と今一度タンスの中を確認してみましょう。

私自身も10年以上前に、もう旧姓の口座は作れないからと記念に1つだけ氏名変更をせずにとっておいた銀行口座があり、今となってはすっかり休眠預金となってしまいました・・・

たいした金額は入っていないと思われるので放置しています。

休眠預金になってしまったらもうお金は戻ってこない?

休眠預金になってしまっても、手続きをすればいつでも払戻し可能です。手続きに期限はありません。

金融機関の窓口に通帳・印鑑と運転免許証など本人確認ができるものを提示し、口座を解約することで元本と利子を受け取ることができます。

払い戻しを受けなかった場合は、休眠預金は銀行から預金保険機構へと移管されます。

移管されたお金は民間公益活動に活用されることになっています。

民間公益活動とは主に

1.子ども及び若者の支援に係る活動

2.日常生活又は社会生活を営む上での困難を有する者の支援に係る活動

3.地域社会における活力の低下その他の社会的に困難な状況に直面している地域の支援に係る活動

といったものに使われることになっています。

全ての休眠預金が一気に全部民間公益活動に使われるわけではなく、払い戻しがあることもちゃんと想定しているので安心して払い戻しを受けることが出来ます。

金融機関が遠方など、数千円の払い戻しを受けるのに交通費が何万もかかるようであれば、払い戻しを受けずに民間公益活動に役立ててもらうのもアリかもしれませんね。

岡本 舞
キッズ・マネー・ステーション認定講師/株式会社イー・カンパニー ファイナンシャル・プランナー
個人事業主の夫と娘の3人暮らし。家計管理を任されている妻として、そして育児に追われる母として、働きながら『できるだけ労力をかけない節約術』を日々展開。

 

 

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約300名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2023年までに2000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション