子育ては、いつだって予想不可能な出来事の繰り返し。
慣れないうちは、「私、こんな調子で大丈夫かな……?」と強いプレッシャーを感じてしまうことも多いですよね。
無駄に自分を責めないように、ちょっと視点を変えてみませんか?
今回は、カウンセラーであり一般社団法人自然治癒力学校代表理事でもある、『子供の脳力を引き出す ここ一番の言葉』の著者・おのころ心平さんから、心が軽くなるようなアドバイスを色々と教えていただきました!
おのころさんは、「子どもの成長の中で、ある3つの時期をちゃんとおさえておけば子育てがうまくいく」といいます。
この、ある時期とはいったい何なのでしょうか? そして、なぜうまくいくのでしょうか? 気になる詳細を、以下からお伝えしていきましょう。
なぜ小5・中2・高3が重要な時期なのか
ーーおのころ先生は著書の中で、小5の春、中2の夏、高3の秋がもっとも大切なコミュニケーションポイントであるとおっしゃっていますよね。この3つの時期が重要である理由は何でしょうか?
「まず、この3つの時期は、子ども自身の体が大きく変化する時期なんです。いずれの時期も、心臓が大きく成長します。心臓って、周囲との関係から自分自身が何者であるか?ということを決める働きがあるんですよ。
体の中の自分自身を決める働きをする心臓が大きく成長することによって、対外的にも自分自身のポジションについて強く意識するようになるのです。
例えば、中2の夏って、高校に向けて自分の進路を意識するようになったり、恋愛の話が出てきたり、周囲と違う道を歩むことや男女の違いなどを対外的に意識する時期なんですよ。
同じように高3の秋もこれから、自分自身の選択で人生を選択しなければならない時期で、人生の指針を求める時期です。」
ーーなるほど。確かに中2や高3って、身の周りの環境も大きく変化する時期ですよね。でも、小5ってそこまで大きく変化があるものなんでしょうか?
「そうですよね、実際そう考える人も多いと思います。
そこでご自身が小5の時を思い出して欲しいんですけど、学力とか運動能力とか人それぞれ差が出てきて、得意不得意に気づき始めるのってそのあたりだと思いませんか?
とくに女の子は、グループを作るなど、友達との関わり方も変わってきますよね。
実はその小5の春が一番重要で、最初に周囲と自分との違いを意識する時期なんです。
これら3つの時期は自分自身と向き合うために、嫌でも周りと自分を相対的に評価しなければいけなくなります。
自分自身の居場所に戸惑いを覚えて、子どもの成長の中でもとくに不安定。例えるなら、順調な成長のグラフがガクッと一瞬落ち込んでしまう……みたいな感じですね。」