どうなんだろう!? 後輩メンバーの方が早いと思っていたけど、私でも“早いね”て言われて。10年間、同じことをくり返して来たからこそなんだろうな。
でも、“生もの”の舞台に立ち続けている、他のプロの方たちも“臨機応変”は、当たり前にできることだったから。それが自分にとっても、当たり前にできることでよかったなって思います。
私も“ステージに立つ”っていう、“生”のことをやってきたから、唯一、そこだけはできたところかな。急に“やりなさい”って言われたら、無理だったと思う。
ーー立ち位置は、48グループではシビアだったでしょうね。
シビアですよー。「後ろの人とかぶってるから、ちゃんと番号に立って」とか。今回は、踊りじゃないから、誰かとかぶることはなかったけど。ライトが射す位置によって、立ち位置の番号が決まっているんです。
今回は、舞台上の聖子さんを座席から見る経験があったから、“ここでこういうライトが射すから、この番号に立たなきゃいけないんだ”って、感じることができました。
もし、自分1人だけだったら、ライトを1から感じてお芝居することはできなかったと思う。
聖子さんのキャロルを見て、“あ、ここへ動くから、3.5って言われてたんだ”とか。分かれば分かるほど、“絶対にその番号へ行かなきゃいけないんだ”って、思えて。それもダブルキャストだからこそなんだと思いました。
ーーダブルキャストについては、お稽古の開始当初、“本番では勝ち負けになるんじゃないか”と、不安な気持ちも話してましたね(第2回)。実際に本番が始まってみて、今はどう感じていますか?
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