ダブルキャストの“楽しさ”としては、ダブルキャストをやっている本人たちより、それ以外の方に聞くのが一番的確な答えを聞けるんじゃないかな。
その日のキャストによって、“この人はこの動きだから、こうしてみよう”っていう動きができるから。
私自身はやるか見るかだけで、楽しさは分からなくて。ありのままの自分しか分からないから。だから、ダブルキャストの“楽しさ”は、正直にいうとまだ分からないというか。
でも、周りの動きが分かった上でステージに立てるとか、見ていて勉強になるところも、本当にたくさんありました。このステージを作るために、“私もこうしてみよう”って、すごく頭を使わせてもらえるなって感じることができて。
ーー今回は、キャロルとイズミルがダブルキャストでしたよね。
イズミル役の宮野真守さんと平方元基さんと演じさせていただいて、“あ! こっちのイズミルは、こうくるのか ”というのがあって。自分のお芝居が動かされたりするのを感じました。
今回はキャストの組み合せが4パターンあったから、周りの人たちは4パターン分の動きがあったんだと思うと、すごく楽しかったのかなって思います。
“比べられる”ことについては、本番に入ってすごく感じました。それはダブルキャストの宿命なんだと思います。“どっちが好き”とか、“真似をしてる”わけではないんだけど、そう思われてしまったり。
同じ役なので、同じことをするんだけど、真似と言われてしまうと…。お互いのいいところを見て盗むことはあったかもしれないけど、真似とは違うんだけどな、って。
皆の感想は、傷つくことがあるので、私もできるだけ見ないようにしていたんです。だけど、最初の頃は気になって。見ると、色んなことが書いてありました。でも、皆の感想は、全て間違っていなかったと思います。
ーー感想は、心の動きがあるから“文字”に書かれるので、逆に、何の反応もない“無風”の方が怖いかもしれませんね。心の動きがないということですから。ちなみに、プレビュー公演でも、休憩中に皆さん、色んな意見を言われてましたよ!
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