夫にはとにかくただ話を聞いてほしい!
――赤ちゃんが夜中1時間おきに起きるのは本当に辛い時期だったと思います。描写はユーモアながらも実際はかなり大変だったと思いますが、どう乗り切りましたか?
寝てくれない時期って波がありますよね。ハードモードのとき、イージーモードのとき。
初めての育児ってほんとに先が見えなくてつらいんですけど、今のこの状態はあとどれくらい続くかな、って限定的に考えるようにして乗り越えるというか。
自分をだましだまし、一日一日耐えしのぐ感じでした。
またブログの話ですけど、たとえば「寝てくれなくてホントつらい~」って書くと同じような仲間が見つけられるので、納得できるということもありましたね。もっと大変な人もいたりするし。
夫も気持ちとしては手伝ってあげたいと思っていたみたいなんだけど、やっぱり翌日の仕事もあるし……。
なので私がそのときの夫に求めることは、愚痴を聞いてほしいってことでしたね。帰ってきたら話を聞いてほしいなって。
とにかく話を聞いてくれ、それだけでうまくいくからと全旦那さんに言いたいですよね(笑)。
ブログでも吐き出せるけど、ホントに本音の部分に関しては旦那さんの出番ですから。そして、たまにはほめてほしいです(笑)。
子どもの成長とともにパパも頼もしく
――漫画のように、ママじゃなきゃダメみたいなとき、本当にありますよね。旦那さんの奮闘ぶりが泣けます(笑)。
結局やっぱり自分が現場に一番いるから。もうしょうがないとは思っていました(笑)。
ただ、夫が頼りにならないのは仕方がないとは思っていつつも、イライラしちゃいますけどね。
あっちはあっちで、なんでこんなに泣かれちゃうんだろうっていうはがゆさもあるだろうし……だから気持ちだけでも、ってその場にいてくれたりして。戦力外だけど(笑)。
なんにもできないのになんでそこにいるのって思ったりもするけど(笑)、「やっぱり俺なんにもできないからいいよ」って外でビール飲んでたりしたらそれはそれで腹が立つので。
こっちは職人の大将で、向こうは新入りみたいな感じですからね。「お前見とけそこで!」みたいな(笑)。
でも、子どもも成長していくと、パパは遊んでくれますからね。私はあんまり遊ばないので、分担ができるんです。
夫に家事ができないぶん、土日の遊び相手は任せちゃっています。
子どももなついていますよね、遊んでくれるから。寝るときはやっぱり「かあちゃ~ん」てなるんですけど、今はもう任せて外に行くのも可能になりました。
負担はかかるんですけど、任せることはできる。頼もしくなりましたね。
ターニングポイントは1歳のとき
――後追い地獄に「しんどさのピーク」を感じていたようですが、すべてのママがこういう時期を経験しているかと思います。当時どんなふうにこの時期を乗り越えましたか?
この時期、寝不足と不安が一気にきちゃって。夜泣きによる寝不足が重なったり、離乳食を一生懸命作ったのに食べてくれなかったり。
今までは、自分をだましながら、これも今だけって考えてポジティブな気持ちでなんとかやっていたのが、できなくなるときってありますよね。
なんとかなるって思えないというか。うまく浮上できなくて、負が負を呼ぶというか。
今まで波があるから、うまくいった記憶もあるじゃないですか。ブログもうまいこと更新できたり、楽しい連ドラを見られたりとか。
そういう一回うまくいった記憶って、うまくいかなくなった途端、焦りにつながるんですよね。あのとき寝かしつけのあとスムーズにできたのに、って。
大抵のことは、寝ればなんとでもなるんですけど、うまく寝られない日が続いたりして。新米お母さんの大半の悩みって寝不足からきてるんじゃないかって思います。
そんな中で、やっぱり大きなターニングポイントは1歳かな。
1歳になるにつれて、今までおもちゃ状態っていうか、小動物みたいなコミュニケーションをとれなかった生き物が、やりとりのラリーができるようになって、「おーなんかちょっと楽しくなってきた!」って思えるようになって。
子どもが楽しんでくれてるんだなってわかったり、成長してるって実感がわいたりしたのが1歳前後でしたね。
ピークをこえた、しんどい時期をこえたっていうのはそのときかもしれないです。外とのつながりがあんまりなくて、ママ友も少なくて閉鎖的な感じで育児をしてたので……。