■5位:入谷(東京メトロ 日比谷線)

こちらも2020年版で初登場の「入谷」。山手線も徒歩圏内であり、上野駅までも1駅で、バス便も充実しているため交通の便はとても良いです。

浅草や上野に隣接する下町情緒あふれる落ち着いたエリアですが、山手線徒歩圏内という好立地な割には分譲価格が抑えられており、「職住近接」が実現するエリアであると近頃若い世代から人気を集めています。

■4位:柏の葉キャンパス(首都圏新都市鉄道 つくばエクスプレス)

昨年5位からランクを1つ上げ4位に輝いたのは「柏の葉キャンパス」です。つくばエクスプレスで都心へのアクセスも良く、駅前には大型商業施設が充実しているため、住みやすい環境となっています。

また、駅周辺は官民が一体となり、環境や健康、長寿や産業創造をテーマにした街づくりが進められているため、子育て世代だけでなく高齢者にとっても住みやすい街と言えるでしょう。

■3位:たまプラーザ(東急 田園都市線)

昨年はランク外でしたが、今年は初登場でいきなり3位に輝いた「たまプラーザ」。

都心へのアクセスが良いのはもちろんのこと、街全体として緑豊かな公園が多く、広い歩道も整備されているため、子育て世代には安心安全で過ごしやすい街となっています。

また教育に関心の高い住民が集まっており、公立小学校の評判も良いため、それも子育て世代から評価されるポイントとなっていることでしょう。今後も街の環境整備が進んでいくことが期待できるエリアですから、ますます目が離せません。

■2位:赤羽(JR 埼京線)

昨年1位に輝いた「赤羽」ですが、今年はランクを1つ落として第2位となりました。

赤羽はJRをはじめ複数路線が乗り入れており、都心へのアクセスも15分程度と交通の便が非常に良いことは知られていますが、駅周辺は大型スーパーや商店街も充実しており、生活の利便性は高くなっています。

「子育てするなら北区が一番」をモットーとしている北区は、ファミリー層を支援する街づくりに力を入れていることが、子育て世代から支持されている最も大きな理由の1つになっているのでしょう。

■1位:川口(JR 京浜東北線)

2020年版「本当に住みやすい街大賞」の第1位に輝いた街は、埼玉県にある「川口」です。昨年は4位でしたが、今年は順位を上げ、堂々の1位となりました。

評価されたポイントは、新宿・池袋・東京・品川・横浜など主要都市までのアクセスが非常によく、近隣の浦和や大宮に比べ地価や物価が安いことですが、それに加え、駅前商店街の再開発が進行中であり、現在複合タワーを建設していることから、今後さらなる発展が見込める点です。

川口は市内に緑豊かな公園が点在しており、大型商業施設が多く充実していることも評価されたポイントと言えるでしょう。

このように2020年版のランキングでは、初登場の街が10都市中6都市もあったことから、各地で住みよい街づくりが進んでいることが分かります。

一方、前年に続きトップ5にランクインした「川口」「赤羽」「柿の葉キャンパス」は、住みやすい街づくりへの地道な努力が評価され連続受賞していますから、今後も受賞となれば住みやすい街として定着していくことでしょう。

今回のランキングは多くの子育て世代にとって住まい選びの参考になることは間違いありませんが、もう1つ忘れてならないのが「防災」です。

2019年は台風による水害が多かった年でしたが、今一度防災対策が整っている街かも視野に住まい選びをされるのが良いかもしれませんね。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。