単眼美少女に馬のマスク、仮面女子も登場
●ズコカン
アニメ顔やリアル顔のマスクを作っている工房。基本オーダーメイドの製作で、完成品のお値段は98,000円。市販のかつらをつけたり、化粧をしたりすることもできるそうです。
●kemuriworks
スチームパンク+和がコンセプト。大正浪漫風のゴーグル(8,000円)はすでにひとつ売れていました。
●匿名の仮面
「匿名の仮面」もしくは「茸部」名義にて製作活動をしているふたり組。和テイストのものは外国人にも人気だそうです。
●ひょっかめ
オリジナルデザインの美少女着ぐるみを製作しているユニット。特色は、髪の毛を固めていないので自由にヘアスタイルを変更できる点と、取り外しの出来るパーツでお手入れが楽な点です。
●仮面女子
マスクといえば仮面女子、ということで、最強の地下アイドル・仮面女子も出展していました。なんと、来場者に仮面女子のシンボルともいえる白い仮面を無料配布。もちろん筆者もいただきました。
●なべやきだんご
単眼美少女のマスクを製作。単眼娘(ちもさん)の写真集やTシャツ、ポストカードなども販売していました。よく見ると、目の中に星が入っていますね。
●仮面屋おもて
東京都墨田区の商店街にある仮面・マスク専門店。日本の作家さんを中心に、海外のマスク、シアターマスク、フェティシュマスクなど様々な仮面・覆面・かぶりものを販売しています。この日展示されていたのはウクライナの仮面作家さんの作品。
仮面は変身願望の現れ?
イベント主催者の方にコメントをいただきました。
「今回で3回目ということで、徐々に規模は大きくなっていますね。仮面、マスクと言ってもいろんなジャンルがありますので、その辺は広くとらえています。やっぱりみんな『何かになりたい』っていう願望があるんじゃないですかね」
来場者に感想を聞いてみました。
「もうすぐハロウィンなので、それ用のものを探しに来ました」
「今まで見たこともない仮面がいっぱいあって、楽しかったです」
「造形物として面白いですよね」
「普段はコスプレをしています。売り切れのものが多かったので、もっと早く来ればよかった」
人はなぜ仮面に惹かれるのか? 出展者の方のコメントが印象的でした。
「やっぱり変身願望なんじゃないですかね。私は人間であることが嫌で、動物に生まれたかったんですよ。なので、狐や妖怪のお面を作っています。子どもが仮面ライダーになりたい、というのと同じですかね」
なるほど。最近はハロウィンやコスプレが人気ですが、決して急に流行り始めたわけではない、と。仮面ライダーやウルトラマンの頃から脈々と受け継がれる「変身願望」が、今もみんなの心の中にあるのではないか? そんなことを考えさせられるイベントでした。
取材:村中貴士