勇気をもって手放す
では、家事をひとりで背負いこまないために、できることを具体的に考えていきましょう。
家事代行を利用する
自分がやらない、ということは、誰かにやってもらう必要があります。お金を払って家事代行を頼むのも、ひとつお解決法です。
家事のアウトソーシングについては、賛否両論あった時代もありましたが、かなり敷居が低くなってきた感があります。単発で依頼することも可能ですし、時々プロに家事をやってもらうことは、金額以上に得るものがあるようです。
家族に依頼する
「うちの夫はなにもしない」という家庭もあるかと思いますが、家事ストレスから解放されるには、夫をいかに協力者に育てるかにかかっています。依頼するときは、明確に、具体的に指示しましょう。
初めはクオリティー的に不満を感じることもあるかもしれませんが、そこはぐっとこらえて、ほめて感謝しつつ、修正してもらうように導くのです!
パパががんばって家事をしている姿をみせることは、子どもへの最高のしつけにもなります。子どもにお手伝いさせるのに早すぎるということはありません。子どもがしたがるタイミングを逃さず、子どもも戦力にしてしまいしょう!
決してしてはいけないこと
いったん家族に頼んだら、あとから口や手を出すことは、なにがあってもやめるべき。たとえば、家族にご飯を炊いておいてと頼んでおいたとします。ところが、帰宅してみると、炊飯器のスイッチが入っていません。どうやら炊くのを忘れたようです。
こんなとき、あなたならどうしますか?
(1)大急ぎでご飯を炊く
(2)冷凍のご飯などがあればそれをチンして出す
(3)スーパーなどに買いに走る
おそらく多くの人が、条件反射的に上のいずれかの行動をとってしまうと思うのですが、ここで取るべき行動は、第4の選択肢です。それは、
(4)なにもしない
どうでしょうか。けっこう難しい! と感じてしまう人もいる気がします。
しかも、ここで大事なのは、あなたは約束を守らなかった、と相手を責めないことです。怒らず、淡々と自分のすることをする。ご飯以外のおかずは自分がすることになっていたのなら、ただおかすだけを食卓に並べるのです。
「あれ、ご飯は?」という声が、家族から上がるかもしれません。ご飯炊きを頼まれた張本人が忘れていたことに気づくまで、知らんふりでOK。
(1)~(3)は、手っ取り早い解決法のようにみえますが、どれも、単にママが家族のフォロー、悪く言えば尻ぬぐいしているだけです。
忘れた本人を含め、家族に「忘れたのは悪いけど、うちにはママがいるから大丈夫」と思わせていては、言葉は悪いですが、いつまでたっても、あなたは「飯炊き女」のままです!
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習慣の力というものは意外と根強いものです。いきなり革命を宣言するのではなく、長期戦で考えていったほうがいいかもしれません。
少しずつ自分の抱えていたものを手放し、家族への信頼を育てていってくださいね。