夫に家事スキルを上げてもらうには?

たとえ中途半端でも、家事をやってくれる夫は重宝するもの。ぜひ家事はどんどん上手くなってほしいものですよね。どうすれば夫の家事スキルが上がるのでしょうか?

天谷「どの家事はお手伝いなのか、どの家事は夫の役割なのかを明確にすることが大切です。『役割』だと認識することで、自分で効率の良いやり方を見つけるなどして『工夫する』という意識も芽生えるものです。

ですので『これとこれはあなたの役割よ』ときちんと役割として認識を植え付けましょう。役割なのだから、やって当たり前。家事を手伝ったときに見せる『やってやった』という『どや顔』もなくなるはずですよ」

夫の家事モチベーションを下げないポイント

家事を一度やってくれたなら、ぜひ次も、その次も、欲を言えば毎日やってほしいものですよね。そこで夫の家事モチベーションを下げないポイントを教えていただきました。

天谷「できていないことを、絶対に否定しないこと。これに尽きます。『なんでこの結果に?』というときは、グチの一つくらい言いたくなりますが、そこはグッと我慢。

なぜなら、男性は自分がしたことを否定されると二度としてくれなくなるから。男性は自分がよかれと思ってしたことを否定されると、かなりプライドが傷つく生き物です。

もし気にくわない結果になったとしたら『ありがとう!次はこうしてくれたらもっと嬉しい!』とお礼を先に伝えてから、やんわりと希望を伝えるのが正解。グチを言ってしまって、その後ヘソを曲げられ、二度と手伝ってくれないほうが、妻としては困ります。

上手くのせてでも、家事を手伝ってくれる夫がいるだけで、今後ずっと助かるのは間違いないことです。そこは賢く対応しましょう」

「夫に家事を頼むとかえって大変になるから…」と嫌気がさしていた人は、ぜひ今回紹介された対策をヒントにして、もう一度、やり直してみるのも良さそうです。ゆっくりでも、いつか夫の家事の結果に満足できる日が来るはずです。

【取材協力】天谷 麻裕子(あまや・まゆこ)さん
一般社団法人イクメンコンサルタント 認定講師
結婚後、夫の言動や行動にうんざりすることの連続。そのことをきっかけに夫との接し方を学ぶと同時に女性が夫に不満を持って生きているよりも自分らしく生きることでストレスが軽減できると思い立ち女性の自立支援を行っています。

<参照>iction!「あなたの家事は、なぜ妻をイラッとさせるのか? 妻100人の怒る理由から導き出した、『夫が変えるべき2つのこと』とは?」