リアルな妻の声…夫に家事を頼むとイライラ!
リクルートホールディングスの「iction!(イクション)プロジェクト」が2019年11月に、20~39歳・共働き・配偶者と未就学児のいる男女各100人に対して実施したアンケート調査の結果によれば、働く妻100人から寄せられた「夫の家事に対する不満」の回答からは、次の3つのフレーズが浮かび上がってきたといいます。
1.「中途半端」
夫が家事をやっても結果が中途半端。結局、妻にとっては後始末が増えるだけなのに夫は「俺は家事をしたぞ」という態度で最悪!
2.「~しっぱなし」
料理をしても後片付けをしないなどの家事に対する「やりっぱなし」のほか「脱いだ服を置きっぱなし」などに不満!
3.「~だけ」
夫に家事を頼んでも、「頼んだことだけしかやらない」「頼んだときだけしかやらない」ことにイライラ!
これらの妻の不満、あなたも思い当たりませんか?
家事を中途半端にやる夫…対策は?
夫に家事を頼んだものの、中途半端な結果となり、自分がやったほうが手間がかえってかからなかったという事態になる場合、何が原因なのでしょうか?
今回、アドバイスしてくれたのは、一般社団法人イクメンコンサルタント認定講師の天谷麻裕子さん。自身の夫との関係や子育てによるイライラや不満を克服し、現在は、その経験を活かして主婦専門の心のカウンセリングと、起業ビジネススクール、コンサル業などを行っています。
早速、原因を教えていただきました。
天谷麻裕子さん(以下、天谷)「家事をお願いしても、中途半端な結果に終わるという場合、女性の頼み方に問題があることが多いです。
もちろんこれは女性が悪いということではありません。男性だけが悪いのではないということです。女性の指示の出し方が、男性に理解できていなかったということなのです。
男性脳と女性脳の違いから、女性としては男性の行動や言動に『?』が生まれることが多いです。例えば、女性によくある『察してよ』が男性には理解できないのです。
『いつも私はこうしているのだから、あなたもこうしてよ。毎日のことなのに見てなかったの?』と言いたくなるのは女性。一方、男性は『そうはっきり言ってくれたらわかるのに…』となります」
では、どうすれば夫に家事をきちんとやってもらうことができるのでしょうか?
天谷「男性はもともと家事ができないのではなく、気付かないだけなのです。男性には『細かい指示書』を出して指示するとその通りしてくれます。『ここまで言わなくてもわかるでしょ』と思わずに、全部細かく指示しましょう。
また、男性が行動を起こしやすい目線や導線に必要なモノを置いたりする工夫をすることもおすすめです」