小池精米店

「ササニシキにしたのは、口の中でほっくりとくずれ、なおかつ具材を受け止められる粒感があるからです。10月中旬からは千葉の多古産コシヒカリの新米を使います」

サラリーマンだった小池さんが家業を継いだのは9年前、35歳の頃。当時、精米店の仕事には危機感しか抱いていなかった、と小池さんは告白する。

「地元原宿におにぎり屋ができるなんて誰ひとり考えもしなかったと思います」

米を食べる人が減りつつある昨今、原宿におにぎり屋が誕生し、自分もその新しい業態に携わることができたことを喜んでいるのだ。

小池さんが選んだ米の中には、小池精米店で扱っているものもある。この店で食べた米が気に入ったら、小池さんに頼もう。すぐに送ってくれるはずだ。

 

実は、ラボでは壮大な夢を抱いている。東京オリンピックでおにぎりをほお張りながら歩く外国人を見てみたい。そう願っているという。

ハンバーガーではなく、おにぎりを持った外国人が東京の街を歩く。onigiri stand Gyu!が原宿に誕生したことで、その夢が叶う可能性が俄然高くなってきた。

店舗

onigiri stand Gyu!

東京都渋谷区神宮前1-11-6ラフォーレ原宿2F フードエリア「GOOD MEAL MARKET」内
営業時間:11時〜21時
定休日:ラフォーレ原宿に準じる
電話番号:03-6447-0067 (店舗直通)

小池精米店
渋谷区神宮前6-14-17こくや 1F
電話番号:03-3400-6723

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。