発酵からあげ
残暑お見舞い申し上げます。
夏の疲れが出やすい頃ですので、どうぞご自愛下さい。
と、つい自分にも言いたくなる今日この頃。夏バテの上に、冷たいものを飲んだり食べたりしてきた胃袋も、すっかりグロッキー……。
「こんなときだからこそ頼りになるのが発酵食です。夏バテの体にやさしくて、滋味深い発酵食を食べて、元気になってください」と励ましてくれる料理人がいる。「発酵居酒屋5」の料理長、鈴木大輝さん、その人である。
長年日本で培われてきた発酵に加え、医食同源の思想も取り入れた「発酵居酒屋5」が、先月表参道にオープンした。
噛んだ瞬間、肉汁がふきだす!絶品“発酵からあげ”
食べて飲んで元気になってもらうため、料理長自らが店内で米麹を手作りしている。鴨川(千葉県)の棚田産の米で仕込んだ米麹を原材料に、塩麹や醤油麹などの発酵調味料も厨房で作っているのだ。
鈴木料理長
塩麹を使った料理を食べたことがある人なら、塩麹が料理をよりおいしく昇華させる力を、舌で理解しているかと思う。
自分自身「そんなことは十分承知している」つもりで料理を注文したのだが、それでも驚いた。一番たまげたのは、「発酵からあげ」(1000円)。
発酵からあげ
げんこつサイズの唐揚げをひと口噛んだ瞬間、肉汁が吹き出した。餅粉と片栗粉を使っているため、カラッと香ばしく揚がっていて、しかもジューシー。肉汁が飛んだ唐揚げを食べたのは、後にも先にも経験がない。
ピリ辛ダレの用意もあるのだが、そのままが一番旨い(個人の感想です)。
「自家製の塩麹ダレで発酵熟成させた鶏肉を揚げています」と鈴木さん。
この店はランチもやっていて、「発酵からあげ定食」は1000円で食べることができる。
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