3: ケンカで「ちょっと手が当たって」!?
「もともと自分の意見を言いづらい子で、彼氏ができても都合のいい女扱いをされることがあった女友達。
『男らしい人がいい』といつも言っていて、新しくできた彼氏も『強引で関係をリードしてくれるところが好き』なのだそう。
でも、あるとき顎を押さえていたから『どうかしたの?』と聞いたら『彼氏とケンカしちゃって、ちょっと手が当たって奥歯が痛いの』と。
え、それって暴力じゃないの!? と問い詰めたけど、本人は『殴られたんじゃないの、たまたま彼氏の挙げた手が当たっただけ』とかたくなで……。
ケンカして女性に手を挙げるだけで大問題なのに、それを許してしまう彼女を見ていると昔と何も変わっていないことが悲しかったです」(女性/33歳/看護師)
「これは暴力じゃないから」と本人が言う限り、それはDVなのだと気がついてもらうのは至難の業です。
好きな男性に暴力を振るわれる事実を認めるのは確かにつらいですが、愛情を向ける相手に手を挙げること自体、異常であると言わざるをえません。
好きだからこそ、こんな振る舞いは許してはいけません。
自分を大事にすることを考えてほしいと思いますが、目を覚ましてもらうには周りの協力も欠かせません。
4: 男友達の連絡先はすべて削除するのが普通!?
「ある男性にずっと片想いをしていた女友達がいて、何度も告白してやっと付き合えることになった、と報告をもらいました。
そのときは『良かったね』と素直に言えたのですが、それ以降彼女からの連絡が激減して、ほかの友人たちと何かあったのかと心配していました。
その子と仲のいい女性が、『どうも彼氏に男友達の連絡先はすべて削除しろって言われたらしくて、それでみんなには連絡できないみたい』と話してくれて、それってモラハラじゃないの!? とびっくりしましたね。
ずっと好きだった男性だからそう言われたら従うのかもしれないけど、そんなことを強制する男って、俺から見たら絶対にまともじゃないです」(男性/29歳/サービス)
こちらは、彼氏と同性だからこそ違和感を強く覚えたケース。
「独占欲は理解できるけど、彼女の人間関係までコントロールするのは異常」と男性は話していました。
交際がはじまった段階でふたりには力関係ができており、彼女が従う側であるのは一目瞭然。
どれだけ男性のことが好きでも、こんなお付き合いが幸せとは決して思えません。破たんすることが目に見えていますが、彼女にも早く違和感に気がついてほしいと思います。
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モラハラは、実際は当事者だとなかなかそのおかしさに気がつくのが難しく、第三者が見てその異常さを指摘するケースが多々あります。
それでも、彼氏に向ける愛情からそれをモラハラと認めることができず、結局は関係を続けてしまうことがあります。
モラハラを許すのは、自分をないがしろにすることと同じです。
それに気がついてもらうためにも、周りから声をかける機会を持ちたいと改めて思いました。