3)酢

*ぬめりを取る

酢に含まれている酸(酢酸)の作用により、ぬめりを作る成分を分解できます。

(方法)
水:酢=1:1で割ったものをぬめりが生じている部分にかける(流す)。

*ガラスのくもりを予防する

酢はガラス(コップ、グラスも)の曇り予防にも活用できます。

(方法)
水:酢=1:1で割ったもので、洗面所やお風呂等の鏡や窓を拭く。(作業前に、水拭きと乾拭きをしておくとさらにきれいになる)

*殺菌

酢に含まれている酸(酢酸)には殺菌作用があるため、調理器具等の殺菌に利用できると考えられています。

酢水を食器洗い用スポンジやまな板にスプレー等でかけておくと簡単に抗菌できます。(腐敗や明らかに傷んでいる場合は使用しない)

(方法)調理器具の殺菌を行う場合

  1. 直接、調理器具に酢をかけて、10~30分程度そのまま置いておく
  2. その後、流水で洗い流し、よく乾かしてから保管する

※酢を調理以外で使用する際の注意点は、塩素系漂白剤と一緒に使用しないことです。酢に含まれる酸と塩素系漂白剤を混合すると、有害物質(塩素ガス)が発生します。

4)はちみつ

*保湿作用

はちみつにはグリセリンと同じような保湿作用があると考えられています。唇の保湿にも有効とされています。

(唇はちみつパック方法)

  1. はちみつを唇に塗り、ラップでそっと覆う(強く塗りつけないようにする)
  2. 1の状態を5~10分キープする
  3. ラップを取り、唇に付いているはちみつを優しく拭き取る(ぬるま湯で流す)

*歯石予防効果

レンゲ、百花、ベニバナ、マヌカ等のはちみつには、歯石形成を遅延させる作用があると考えられています。

また、殺菌、抗菌作用もあり、虫歯予防にも期待ができます。

お家の中で眠っている調味料には、まだまだ活躍する機会がたくさんあります。

もともと食べることが目的で作られているため、キッチン周りの掃除や、スキンケア等にもほぼ心配なく使用できるところが嬉しいポイントです。

しかし、用途や使用箇所によっては注意が必要な場合もあるので、使用前に成分等を確認することをおすすめします。

またお肌に合わない等の場合には使用を控えるようにしてください。

株式会社Luce 代表取締役 管理栄養士、山野美容芸術短期大学講師、服部栄養専門学校特別講師、日本臨床栄養協会評議員、ダイエット指導士、ヨガ講師、サプリメント・ビタミンアドバイザーなど栄養・美容学の分野で活躍。書籍を3冊出版。本サイトではヘルスケア、食事・栄養、美容系を執筆。