3: 距離が近くても不快感がない
「その子は、元気いっぱいというよりおとなしくて引っ込み思案で、みんなといるときも少し離れて話を聞いている感じでした。
でも、話しかけると笑顔で答えてくれるし、単純に人見知りなのかなって思ってたんですよね。
ある日、俺が自転車で転んだことがあって、それを聞いた彼女が心配顔で『怪我してない? 大丈夫?』と訊いてきました。
そのとき、すりむいた腕を見せたら『ちゃんと洗わないと』って手首に触れてきて、それがまったく嫌な気がしなくて。
背中の泥を払ってくれるなど、体の距離がすごく近いんだけど落ち着くというか、服が当たるのも気にならなかったです。
普段はもっと離れて話すけど、それより“今の近さが居心地がいいな”と思いました。
それから気になりはじめて、今アプローチ中です」(24歳/インストラクター)
パーソナルスペースという言葉がありますが、たとえば気持ち的には親しみを感じていても、いざ身体的な距離が近くなるとちょっと抵抗を覚えてしまう、という相手も実際にはいますよね。
ボディタッチが嫌ではない、服が触れ合う近さでも違和感がないのは、それだけ相手の存在を受け入れている証拠ともいえます。
体験しないとわからないことだからこそ、距離が近くても不快じゃない相手には特別な感情を覚えますよね。
4: “におい”が好き
「今の彼女なんですけど、体臭って言ったらおかしいけどにおいが好きです。
柔軟剤の香りとかじゃなくて、肌のにおいってみんなあるじゃないですか。近くに座っているときにそれを感じると、胸がいっぱいになる感じ。
以前付き合った彼女にこんな気持ちを覚えたことはなくて、においにも相性があるのかなぁと思いました。
本人は『自分じゃ全然わからない』と言うのですが、まったく不快じゃないしもっと近くにいたいです。
彼女も俺の体臭は嫌いじゃないらしくて、本当に良かったと思います。
ずっとくっついていられるって、変ですかね?」(28歳/営業)
彼女のにおいが好き、という男性は実際多く、形のないものに強い愛着を持つのは本能が求めているからともいえます。
体臭は誰にでも受け入れられるものではなく、また自分でコントロールすることも難しいもの。それを違和感なく好きになれることは、それだけ相手が特別な存在である証拠ですよね。
「ほかの人にこう感じたことはなかった」のも、愛情を深くするきっかけ。
“この人だけ”という感覚が、男性の心を動かします。
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運命の人、と聞くと大げさに感じるかもしれませんが、女性に対して「自然体でいられる自分」を実感した男性は、それが決して当たり前でないことがわかるので特別大きな関心を持ちます。
「ほかの人ではこうはならない」のが運命の人の特徴であり、縁を逃せば二度とこんな人とは出会えない、と思うのですね。
言葉では言い表すのが難しいことでも、その人に対してだけ抵抗がない。
その事実が、男性の愛情をより大きく育てます。