アジアでも大ブーム!「深夜食堂」の魅力とは?
食ドラマブームの先駆けとなり、アジア各国でも大旋風を巻き起こした、安倍夜郎の人気コミックのドラマ化「深夜食堂」。
中国、韓国、台湾ではドラマがリメイクされたり、動画配信サービスNetflixで新作「深夜食堂-Tokyo Stories-」(全10話)が世界190か国でストリーミング配信されたりする中、現在、映画化第2弾『続・深夜食堂』も大ヒット上映中だ。
繁華街の路地裏で、深夜になると開店する小さな食堂「めしや」。
メニューは「豚汁定食」、ビール、酒、焼酎しかないが、「できるもんなら何でも作るよ」という腕自慢のマスターが、毎回おいしい料理を手掛けてくれる。
そんなめしやで、夜毎さまざまな人々が集まり、悲喜こもごもの人生ドラマが繰り広げられる。
メガホンをとったのは、ドラマシリーズや1作目の映画も手がけた松岡錠司監督。
めしやのマスターを演じる小林薫をはじめ、常連客役の松重豊やオダギリジョー、ゲスト役の佐藤浩市や池松壮亮など、豪華キャストの競演も見逃せない。
本作で、お題となる料理は「焼肉定食」「焼うどん」「豚汁定食」だが、特に注目すべきは、満を持して登場した「豚汁定食」のエピソードだ。
ゲストは大ベテラン女優の渡辺美佐子で、田舎から出てきた、人のいい老女・夕起子役をチャーミングに好演した。
ちなみに松岡錠司監督との仕事は今回5度目となった渡辺だが、本作に出演するまで『深夜食堂』のことは全く知らなかったそう。
しかし出演に当たりドラマや前作の映画を観て「こんなに面白くて、悲しくて切ないドラマがあったなんて」とその魅力を絶賛。
どうやら彼女が演じた夕起子はオレオレ詐欺に遭ったようだが、めしやを訪れたことで、マスターや常連客たちと交流を深め、マスター特製「豚汁定食」のおいしさに笑顔を見せる。
前作からレギュラー陣に加わった多部未華子との共演シーンは、まるで孫と祖母のような関係性で、見ているとほっこりした気分になれる。