煌びやかなイメージがある「銀座のクラブ」。そこには、銀座ならではの独特のルールがあります。
そんな「銀座クラブのホントのところ」を、元銀座ホステスの筆者がご紹介します。
元銀座ホステスが教える!「銀座クラブのホントのところ」
同伴って何してるの?
「同伴やアフターって聞いたことがあるけど、何してるのかわからない」という人は多いはず。
筆者は以前、「お客様とホテルに寄ってから出勤するのが同伴ですか?」と質問されたことがあります。
「まさかっ!」と驚きましたが、勘違いされている方は少なくないようです。
同伴は、お客様に確実にご来店いただくための、健全(?)な、銀座クラブのシステムです。
人気ホステスの掛け持ち同伴
忙しい人気ホステスは、一日に二件の同伴を掛け持ちします。
また、お給料が高く、同時に同伴ノルマも多いお姉さんホステスは、一日に三組のお客様と同伴することもあります。
お客様も仕事をしていますから時間も限られています。限られた時間で同時に三組のお客様と同伴する、そのカラクリが面白いのです。
まず、最初のお客様とは一対一で18時頃から食事をします。このお客様は古い付き合いで、無理を聞いてもらえる方です。20時には、お客様と二人揃って出勤します。
2組目のお客様は、ヘルプの女性に手伝ってもらいます。18時半頃からお客様とヘルプの女性で食事をしていてもらいます。
お姉さんホステスは、1組目のお客様をクラブに残し(店内で待機しているホステスさんに任せ)、2組目のお客様が食事しているお店に向かいます。デザートのタイミングに現れ、ビールを一杯呑み、お客様とヘルプの女性と出勤します。
そして、3組目のお客様は店前同伴です。クラブの入り口で待ち合わせ、同伴したカタチにします。
お店にとっては、20時半までに3組のお客様が入ってくれれば文句はないので、これで一日で同伴ノルマ三回分達成です。