コツ2 アイラブユー最強説
海外パークでグリーティングする時、当然私は英語ができない民なので、列に並びながら、そのキャラクターに言いたいことを、Google翻訳のアプリを使って、まともな英語になるよう整えます。
その文章を、並んでいる間にひとりでブツブツ復唱して暗記するのですが、エルサという女王陛下を前にしたりすると、あわあわして頭が真っ白になって暗記したものを忘れることも多々ありました。
優しいエルサは、私の手を握ってゆっくり話すよう促してくれますが、そういう時って言葉が出てこないですよね。
「(言葉が出てこなくて)ごめんなさい」って謝ると、「大丈夫よ、謝らないで」と本気で心配そうに言ってくださるエルサが好き。
話が逸れましたね。
そんなどうしようもなくなった時に最強なのが、「アイラブユー」です。
もちろん英語を流暢に話せたなら、話したいことはたくさんあります。
せっかくエルサが話しかけてくれてるのに、8割も聞き取れなくて、いつも悔しい思いをしています。
でも、私の場合はですが、結局なにを伝えたいか突き詰めると、「あなたが大好き! 」って、それだけなんですよね。
とびっきり想いを込めて、アイラブユー! と言って通じなかったことは一度もありません。
大好きって言って、ぎゅーって抱きしめて。
「アイラブユー」とか気持ちが重すぎて言えない…という人は、「アイライクユー」や、「ユーアーソー○○(褒め言葉)」でもいけます。
褒め言葉は、ファビュラスとか、ゴージャスとか、アメイジングとか、色々ありますよね。
英語が出来ないとグリーティングでも言えることは限られてしまいますが、簡単で良いので精一杯気持ちを伝えましょう!
コツ3 単語だけでも聞き取れたら勝ち
以前カリフォルニアのディズニーランドでジャック・スパロウとグリーティングをした時、彼は私が手に待っていたカメレオンのパスカルのぬいぐるみを見て、
「そのカメレオン、魔法の髪を持った女の子の友達だろう? なあ、一緒に魔法の髪でビジネスをしないか」と言われました。
全力でノー!! と断ったのですが、ジャックは全く諦めてくれず、私の肩に手を回し、顔を近づけてウィスパーボイスでなにやらとにかく語ってきます。
やめ、やめろ、顔と声が良いジャック・スパロウの至近距離やめてください。
何を言っているのか全然わからなかったのですが、最後に「オッケー? 」と聞かれたので思わず「オッケー」と答えてしまいました。
この時私は、人はこうやって詐欺に遭うんだな、と心得ました。
何が言いたいかと言うと、私はこの時最初のジャックのセリフで「魔法の髪」「カメレオンの友達」「ビジネス」「一緒に」というワードを聞き取れたため、話が分かり、全力でノーと言う、グリーティングが出来ました。
そのあとは本当に何を言っているのかわからななかったのですが、たぶんこのビジネスがどれだけ良いものか語ってたんじゃないかな…。
ちょっと顔が良すぎて、英語に集中出来なかったのも大いにありますが。
他にも映画『スター・ウォーズ』シリーズのレイちゃんとグリーティングした時も、何を話しているのか全然聞き取れなかったのですが、「今日はどんな冒険をしたの? 」のようなことを聞かれた気がしたので、ホーンテッドマンションに乗ったよ! と伝えたら、「わあ、とても勇気があるのね! 」と言ってもらえました。
たぶん答えはこれが正解ではなかった気がするのですが、レイちゃんが褒めてくれたからいいんです。
フェイスキャラクターとのグリーティングで、聞き取れる単語がひとつでもあればそれに全力で乗っかりましょう。