タイプ別・勝負ノートのつくり方

勝負ノートは大まかに二種類にわけられます。それは、授業復習型勝負ノートと問題復習型勝負ノートです。

左が授業復習型勝負ノート、右が問題復習型勝負ノート

(1)授業復習型勝負ノート

ひとつめは、授業以外で新たに得た知識を授業ノートに書き足したり、まとめ直したりしたノートのこと。

知識を体系的にまとめながら、細かい用語などを覚えるために作られます。日本史や世界史など、暗記事項の多い科目に適しています。

この授業復習型のなかにもさらに二種類あります。

それは、(1-a)授業ノートをベースにして必要な知識を再構成して別のノートにまとめ直す“再編タイプ”と、(1-b)授業ノートに直接自分が間違えやすい問題などを書き込む“追加タイプ”です。

前者は、まとめることで頭に知識を入れていくスタイルの人や、授業ノート作りが得意でノートまとめが好きな人におすすめ! 後者は、先生の授業スタイルと自分の勉強スタイルが合う人に最適です。

(2)問題復習型勝負ノート

ふたつめは、テストや問題集で間違えた問題を抜き出し、解き直しをするためのノートのこと。

問題演習が多い理系科目や語学系の科目に向いています。この問題演習型のなかにもさらに二種類あります。

それは、(2-a)答えを導くために最低限必要な問題と解答の要約だけを書き出す“厳選タイプ”と、(2-b)問題を直接コピーして貼り、模範解答をつくる要領で解法を解く“再現タイプ”です。

前者は効率的に勉強したい人、後者はケアレスミスが多く、実践力を磨きたい人にピッタリ! どちらも、苦手な問題だけが集まったオリジナルの問題集のようなノートになります。

太田さんは、東大合格生たちが作ったそれぞれの勝負ノートを見て、「知識を整理する能力がなんて高いのだろう」と感心したそうです。

授業を聞いて板書を写し、ノートをとる。そこからのカスタマイズが重要ではありますが、まずはこの地味で基本的なことが、東大合格生の根本にあったのです。

東大合格のための参考書はたくさん出ていますが、自分の弱点を知っているのは自分だけ。そのために作られた勝負ノートは、まさに自分だけのオリジナル参考書のようなもの。

最初はまず自分で見やすいノートをとるところから。お子さんのやり方に合った、オリジナルなノート作りをぜひ応援してあげてくださいね。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。