2.肯定的な表現で書く

目標は“肯定的な表現”で書くことも大切です。
たとえば、「これ以上太らないようにする」と書くのではなく、「○kgになる(なった)」と書くのです。

なぜなら、「ピンク色の象を想像しないでください」と言われても、ピンク色の象を頭に思い浮かべてしまうのが、人間の脳だからです。先に対象となる言葉を言われたら、それを思い浮かべてしまうのです。「太らないようにする」と書くと、太ったイメージの方が強く脳に焼き付けられてしまうんですね。

「~しない」ではなく、「~する(した)」「~なる(なった)」と書くよう心がけましょう。

コラージュを作成しよう

2017年の10大ニュース(目標)を書き出した後は、“コラージュ作り”をしてみましょう。コラージュとは、写真や雑誌を切り抜いて紙にペタペタと貼っていく作業です。

目標に沿って、欲しいものやなりたい状態に近いイメージ写真や画像を雑誌などから探してきて、紙に貼っていきます。

子どもやご主人と一緒に、「○○ちゃんは、将来何になりたい?」「○○くんが欲しいものってなに?」「パパは、今年どっか行きたいところとかやりたいことってある?」なんて言いながら、一緒に作成しても楽しいですね。

そうやって出来上がったコラージュは、家族の夢がいっぱいつまった、世界にひとつだけの、家族の宝の地図のようです。

作成したコラージュは、いつでも目につくところに貼っておくか、手帳などに挟んでおきましょう。スマホで写真を撮って壁紙などにしてもいいですね。

目につくところに貼ったり、いつでも持ち運べるようにしておくことで、よりイメージが脳裏に刻まれ達成しやすくなったり、「そういえば、コレ、この間○○で売ってたよ!」なんてお得情報が友人などから教えてもらえるかもしれません。

家族を幸せにする目標設定のコツとは?

目標は、“主体的である”ことがとても大切です。“主体的である”というのは、『自分が行動することで達成できるもの』ということです。

たとえば、「子どもがスイミング○級に合格する」というのは、主体的な目標ではありません。このような目標は叶いにくいし、相手にとってプレッシャーになりますし、コントロールができません。

自分以外の他者をコントロールしようとする力は、相手にとっても自分にとってもマイナスに働くことのほうが多いのです。

子ども自身がスイミング○級に合格することを望んでいるなら別ですが、そうでないならそれは目標にするべきものではないのです。

目標はすべて、「日給○円以上の仕事に就く」など、自分が行動することで得られる主体的なものにすることを心がけてください。それが、自分の人生も家族の人生も充実させることにも繋がってゆきます。

親がこのようにワクワクしながら目標設定をしていると、そばでそれを見ている子どもも、夢や目標を持ってイキイキと人生を歩めるようになります。今年はぜひ家族で楽しく目標設定をしてみてくださいね。

3万人を超える人の悩みを解決するコーチ&カウンセラーとして活躍。 2010年、その経験を活かしてコミュニケーション心理スキルを紹介する、コミュニケーションライターとして独立。一般社団法人日本聴き方協会認定シニアインストラクター・認定シニアカウンセラー。 [ブログ]