大人でもカーッと頭に血が上ったとき、「場所を変えて頭を冷やしてくる」なんてことありますよね。頭を実際、氷で冷やすわけではなく、場所を替え時間を置くことで、高ぶっていた感情が沈下します。

実は子ども自体にそれをさせるのも効果的なんですよ。

親が感情をコントロールするために時間を置いたり、場所を移動したりすることはありますが、子どもにそれをするのが“タイムアウト法”です。

『1人で出来る子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話します。

タイムアウト法の由来とは?

競技の休憩時間に作戦を練り、水分補給や選手交代をすることを「タイムアウト」と言います。

アメリカではこれを子育てにも当てはめていて“主流のしつけ”となっているそうです。子どもが問題行動をしたとき、別の場所へ連れて行きます。“一定時間じっとさせておくことで、落ち着かせ、反省させる”という方法です。

「タイムアウト」の方法

  1. 言い付けを守らなかったときに、あらかじめ決めておいた場所に子どもを連れて行く
  2. 指定場所にいるのは2分~3分程度
    (※子どもにとってこの数分は相当長い時間に感じます)
  3. なぜ、タイムアウトになったのか説明し、納得させる

子どもにも有効ですが、親にとっても自身の頭に血が上り”瞬間湯沸かし器のスイッチ”が入った場合、頭を冷やすことができるのでよい方法かもしれませんね。

子どもに「どうやって話をしようか」と考える時間的余裕も生まれます。

これは危険

この方法で一番危険なのは“親の目の届かないところに子どもがいる”という状態です。

例えば、外出先の店内でそれをやったとしましょう。

子どもが店内で大声を出して走り回るからといって、店の外に出して親が立ち去ったり、階段の踊り場に子どもを置いてしまうと事故に巻き込まれたり、誘拐される危険があります。

家の中や児童館など他の大人が見ているような場、確実にそこに子どもを置いても安全な場でこれを行いましょう。

NGなタイムアウト法

×頻繁にこれを行う

子どもが慣れっこになってしまう。

×押し入れなどに閉じ込めて身動きがとれないようにする

虐待になる。