ダイエットの敵とも言われる“油”。
健康のためにと、日頃から食用油やマヨネーズ、ドレッシングなどを避けるようにしている人は多いですよね。
しかし、実際私たちが摂っている油には、“見えない油”が多くあるのです。
今回は管理栄養士の筆者が、“見えない油”についてご紹介していきます。
見えない油が多く含まれている食品
油といえば、ドレッシング、マヨネーズ、バター、マーガリン、サラダ油、オリーブ油などが思い浮かびますよね。
ダイエット中やニキビなどを気にするときは極力避けるものでもありますが、他でも知らない間に私たちは油を摂っているのです。
それが「見えない油」。
どんなものかというと、洋菓子類、菓子パン、ラーメンやカレーなどの加工食品、もちろんカレールウやシチュールウなどにも油が入っています。
そして、肉や魚、乳製品などの素材自体にも油は含まれており、私たちがよく食べているお米やパンなどの主食にももちろん油が含まれています。
さらに、アボカド、オリーブなどヘルシーイメージのある野菜や果物にも油は含まれています。
特に、女性がおやつによく食べるくるみやマカデミアナッツ、ピスタチオなどのナッツ類は特に油が多い食品でもありますので、食べる量は約20g(約7〜10粒)くらいにして、食べ過ぎに気をつけたいですね。
摂っている油の多くは見えていない!
実際、私たちはどれくらいの油を日常摂っているのでしょうか。
厚生労働省が毎年行っている「国民健康・栄養調査」をみると、一人1日当たりの脂質摂取量は55gほどで、そのうち40g以上が見えない油という結果。
半分以上が見えない油を摂取しているんです。
60年前に比べると、脂質の摂取量は減ってきているものの、その多くは見える油で、見えない油はむしろ微増しているのだとか。
だからこそ、見えない油には気をつけたいですね。