『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴です。
ミルクから離乳食、そして普通食へと進んでいくと、子どもの成長を感じます。
でもアメリカでは、5歳以下の子どもの「窒息死」の半数は食べ物が原因だといいます。日本でも乳幼児期の死因のトップが窒息死という統計が出ていて、そのうちミルクや食べ物を喉に詰まらせたケースが一番多いのです。
先日英国アバディーン王立診療所から、子どもの窒息に関して、気をつけるべきちょっと意外な食べ物が報告されました。さて、危ないのはいったいどんな食べ物でしょうか?
幼児が食べ物を喉に詰まらせやすい理由
子どもは1~1歳半くらいから、大人と同じものを食べられるようになります。身体が多くの栄養素を必要とするようになるのです。
食欲旺盛な子どもは、大喜びで大人と同じものを食べ始めるでしょう。親としては子どもがたくさん食べてくれると安心ですが、反面食べ物を喉に詰まらせるリスクも高まります。
まず子どもが食べ物を喉に詰まらせやすい理由を考えてみましょう。
まだ気道が狭い
喉が細いので、当然ながら大きなものがのどを通らない。
歯が生えそろっていないので咀嚼力が弱い
大きなものを嚙み切ったり、固いものを噛む力が弱いので、自分で口の中の食べ物を小さくできない。
飲み込むための嚥下反射が未発達
食べ物を食道から胃へと流し込む力がまだ十分ついていない。
注意力も散漫で、食べることに集中しない
他のことに気を取られやすく、ジッとしていることが苦手。食べることに集中せず動き回ったりして喉に詰まらせる。
気をつけるべき意外な食べ物とは?
幼児期に喉に詰まらせる恐れのあるものとして、私達がすぐに思い浮かべるのはキャンディやナッツなどですね。
かく言う筆者も、子どもの時にキャンディを喉に詰まらせたらしく、その時は、父が逆さにして背中を叩いたけれど取れなくて、指を突っ込んで取ったそうです。
日本では、お餅やこんにゃくゼリーのようなものも、気をつけるべき食べ物として知られていますね。
ところが、報告によると、窒息を引き起こすリスクの高い食品は、ホットドッグや菓子類、ブドウやミニトマトだと言うのです。
確かにパン類は、筆者も飲み物がないと飲み込みにくいと感じることがありますが、ブドウやミニトマトは意外ではありませんか?
日本人はブドウの皮をむいて食べるので、喉ごしの良いブドウがなぜ?と思いますが、欧米の人達は、ブドウを皮ごと食べます。
そこで、気になるのがミニトマトです。日本人はブドウの皮はあまり食べませんが、ミニトマトは皮つきでそのまま食べるのではないでしょうか?