ソニー生命保険株式会社が2019年11月に全国の20歳~59歳の男女4,700名に対し実施した「47都道府県別 生活意識調査」では、各都道府県のマネー意識のうち、消費税増税を受けた行動が明らかになりました。
2019年10月に消費税が10%に増税された後、「外食」や「キャッシュレス決済」が増えたか減ったかを聞いたところ、次の結果となりました。
消費税増税後、外食する回数が減った都道府県1位は「浪費家」を自覚する滋賀県!
消費税が10%になってから、外食する回数が減った都道府県1位は滋賀県で40.0%、2位は福島県で38.0%、3位は鹿児島県で36.0%となりました。
外食は軽減税率の対象にならないため、消費税が10%となったことで一般的に外食を控える傾向が出てくると予想されるほか、テイクアウトやデリバリーは軽減税率の対象になるため消費税は8%となり、外食よりもテイクアウトやデリバリーに流れることが予想されます。
そのような中、特に滋賀県、福島県、鹿児島県で、その節約傾向が強く出ているようです。
面白いことに、滋賀県は「自分は『浪費家』だと思う」のランキングで第2位にランクインしており、浪費家と自覚しているからこそ、「あえて外食を控える」という意識があるのではないかと予想できます。
また、福島県はマネー管理意識が強いようで「自分は『倹約家』だと思う」と「自分は家計管理が得意だ」「自分は『貯蓄上手だ』と思う」において、いずれも第1位となっています。
増税後に外食を控えるのは、マネーに厳しい福島県民にとっては当たり前のことなのかもしれませんね。
キャッシュレス決済を賢く使う都道府県1位は「愛知県」「奈良県」
キャッシュレス決済をすると、ポイント還元が受けられる制度があるため、消費税が10%になってから、キャッシュレス決済で支払いをする回数が増えたと回答している人は、第1位が愛知県と奈良県で53.0%、3位が石川県と高知県で52.0%となりました。
愛知県は、他のマネー意識に関する調査では「現在の貯蓄額」ランキングで、第2位の平均530.2万円にランクインしており、羽振りの良さや貯蓄上手の一面が見てとれます。
消費税増税後「日用品をケチケチ使う」「買いたいものを我慢する」1位は「岩手県」!
では、日常の消費生活についてはどのような意識があるのでしょうか?
「消費税が10%になってから、日用品をケチケチ使う回数が増えた」と「消費税が10%になってから、買いたいものを我慢する回数が増えた」について、両方トップは「岩手県」となりました。
食料品以外の日用品などは、軽減税率の対象となっていないため、ケチケチ使って節約すること、買いたいものは我慢して節約することが日常生活では意識される傾向があります。
その傾向が特に強いのが、「岩手県」であるようです。日常生活の中でこまめな節約を行うようになった人が多い結果となりました。
ちなみに岩手県は、「自分は『浪費家』だと思う」のランキングでは第3位に入っており、「今年のクリスマスプレゼントにいくらくらい使う予定か」で第2位、「来年の初売りバーゲンでは、いくらくらいを使う予定か」で第1位にランクインしていました。
岩手県は、浪費家の傾向を自覚していることから、あえて倹約を強く意識しているのかもしれません。