グローバル社会に生きる子どものための 6歳までに身に付けさせたいしつけと習慣』の著者で、日本・欧米いいとこどり育児を提唱する平川裕貴です。 

子どものやんちゃに頭を悩ませているママ、きっと多いのではないでしょうか?

特に男の子のママは大変ですよね。元気なのはありがたいけど、やんちゃすぎて「こんなにやんちゃで将来大丈夫かしら?」と不安になることもあります。

女性であるママには、男の子の行動が理解できなくて本当に悩まされますね。

でも、これさえしておけば、幼児期のやんちゃはまったく心配いりません。

それは、子どもが親の言うことを聞こうが聞くまいが、悪いことをした時には、「それはしてはいけないこと」だと言い続けることです。

では、注意してもちっとも言うことを聞かないのに、なぜ言い続けないといけないのでしょうか?

幼児期にやんちゃでも、立派な学生や大人になっていく子の共通点

筆者は、30年近いスクール経営を通して、幼児から高校生までの長い成長を見る機会に恵まれました。さらに、かつての生徒が自身の子どもを連れて来てくれることもあります。

そんな経験から、やんちゃで心配した子も、周りに気配りのできる優しい学生や大人に育っていくのを大勢見てきました。

幼児期には周りを困らせたやんちゃさん達が、いつの間にか注意する回数がグッと減っていき、気がつけばクラスでも人気者になっていたり、優等生になっているのです。

実はそういう子達には一つ共通していることがありました。

それは、子どもが言うことを聞こうと聞くまいと、悪いことをした時には「それはしてはいけないこと」だと親が諦めずに教え続けていたことでした。

逆に、親が諦めてしまったり、無関心だったりして、子どもが悪さをしても注意しない親の子は、中高生になって問題を起こしていると聞くことが多かったのです。

幼児期のやんちゃを心配しなくていい理由

“やんちゃ”というのは、言ってみれば、大人(すなわち社会)がしてほしくないことやしてはいけないことをたくさんする子です。

見方を変えれば、やんちゃな子は、それだけ「していいこと」と「してはいけないこと」の区別を学ぶ機会が多いということなのです。

たとえ、注意しても言うことを聞かないとしても、言い続ければ子どもの頭に残ります。

子どもは成長に伴って、周りからの様々な誘惑に出くわすことになります。

例えば、喫煙や万引きや誰かをいじめてやろうなどという誘いを受けるかもしれません。

そんな時、幼児期にしっかり善悪の判断を教えられた子は、「それはいけないことだ」とわかりますから、いろいろな誘惑に打ち勝つことができるのです。