夫やママ友…相手別にコミュニケーションのポイントを伝授!

ママが普段、会話をする相手といえば、夫やママ友、保育士・幼稚園の先生。働いていれば職場の同僚や上司とも会話をするでしょう。

そこで、相手別に、会話やコミュニケーションにおける注意点とポイントを野村さんにアドバイスいただきました。

夫~ロジカルに結論をはっきりさせて話す

野村「男性は一般的に、女性よりもロジカルに物事を考える人が多い傾向にあります。ロジカルな人にとって、何の結論もない会話を延々と続けることの意義がよく分からない場合があります。

つまり男性と話すときには、結論や話の柱を明確にした上で話すようにするとコミュニケーションが上手く行きます。

例えば『家事や育児を手伝わない夫に、少しは手伝ってほしい』ということを夫に伝えたい場合、まずは結論をはっきりさせます。

例えば『洗濯とお風呂掃除はやってほしい』 『家事を手伝わないなら、せめて子どもを公園で遊ばせてきてほしい』など、“夫にどうしてほしいのか?”というのが結論になります。

ありがちなのは、『家事と育児は全部私にまかせっきりで、全然手伝ってくれないじゃない!』のような話し方。結論を決めずに感情だけをとりあえずぶつけてしまうような会話です。

これでは、ロジカルな思考をする相手にとって、単に感情をぶつけられているとしか受け取られません。最悪の場合、妻は感情をぶつけることでストレスを発散していると理解して、ただ聞くだけになってしまいます。

まずは、感情を抑え、自分が相手にどうしてほしいのかの結論をはっきりさせ、相手にとってもらいたい行動を具体的に話すことで、お互いに建設的なコミュニケーションを取ることができるようになります」

ママ友~適度な距離を保って上手くお付き合いを

野村「ママ友は、『子どもを含めた友達である』という認識が大切だと思います。

もちろん、純粋に友達として信頼関係を築くことは素晴らしいことです。ただ、ママ友同士の関係性に問題が生じると、子どもたち同士の関係性にも変化が生じる可能性があることを心に留めておく必要があります。

ですので、ママ友とは適度な距離を保って上手にお付き合いするのが賢明です。

お互いの距離感やコミュニケーションのルールを守りながらでも、友情をはぐくむことはできますし、それこそがモラルやマナーを守った正しい付き合い方といえるでしょう。

また、『リーダー的なママ友と意見や価値観が合わないが、仲良くしなければいけないか?』のようなお悩みもよく聞きます。

こういった人と会話しなければならない場合には、反発することもなく、同意することもなく、ただひたすら『聞く』姿勢に徹することです。

うっかり第三者の噂や悪口に乗ってしまったりすれば、他のママ友からの信頼を失いかねません。

自分から話しかけることが得意でなく、ママ友を作れないタイプの人は、学校行事で他のママに会うチャンスがあれば、一言二言で十分ですので、自分からあいさつしたり、近況を聞いたりして話しかける機会を増やしましょう。

一度に長く会話をしなくても、何度も顔を合わせるうちに、適度な距離感の良い関係性を作れるはずです」

保育士・幼稚園の先生~積極的に会話をして貴重な情報を入手

野村「保育士や幼稚園の先生は、日中の子どもがお友達とどのように関わっているのか、また、教育のプロという視点で子どもの良いところや、悪いところを見つけてくれるものです。

保育士や幼稚園の先生がくれる情報は、親が知ることができない貴重な情報でもあります。

時間に余裕があれば、お迎えの時間などに先生と会話をして、その日にあった出来事などを共有してもらうようにすると、家庭では見られない子どもの姿を知ることができます」