PTA活動はボランティアか

役員を引き受けて連日、園や学校に出向き、家事もままならなくなり、他のママとのやり取りに精神的にも疲れてしまい、夫や子どもにあたってしまう人もいます。

さて、PTA活動はボランティアなのでしょうか。

ボランティアは“自主的に無償で社会活動などに参加し、奉仕活動をする人”を指します。ですから、PTAの役員活動はお金を受け取ってはいませんが、幼稚園、学校という組織から動員され、くじ引きや順番、じゃんけんなどでお役目が当たってしまい渋々引き受けていた場合、半強制的に参加しているので正確にはボランティアとは言えません。

PTAのメリット

デメリットばかりがクローズアップされていますが、役員を引き受けるメリットもあります。

・幼稚園の場合、園バスを利用しているママ以外は毎朝子どもを送り、迎えに行くので、園の玄関で担任と話す機会が毎日ある。ところが、小学校に入学した途端、先生とは疎遠になりがちである。

そんな中、子どもに学校の様子を聞いても「普通」だとか「別に」のつれない返事。学校でのわが子の様子を詳しく知りたくても、公開授業や授業参観、個人面談のときしか出向くことができない。

ところが役員になると、学校に頻繁に行くようになる。廊下から教室の様子を見たり、休み時間にグラウンドで遊ぶわが子の姿を見ることができる。また、教員と話す機会も増える。

・学年を飛び越えて通常、ママ友にはならない他の学年の保護者と親しくなれる。

・担任以外の他学年の教員、副校長、校長と近い存在になれる。

・ある意味、閉鎖された学校の運営を垣間見ることができる。

・先生という仕事の大変さを感じることができる。

・役員を引き受けなかった他のママから感謝される。

知り合いの話ですが、子どもに問題行動が多くあったため、あえて担任と話す機会を多くするために役員を引き受けたという人がいました。他のママとも親しくなれ、その人は「メリットが多かった」と話していました。

実は、親が学校に出向くチャンスが自然と多くなるということは、子どものことについて担任の先生とコミュニケーションがとりやすくなるのです。

まとめ

今のPTAの在り方について、時代の変化に合わせて替えていく必要はあると思います。

幼稚園によっては保護者の活動を廃止し、それを園児募集の売りにしているところもあると聞いたことがあります。けれども、二度と戻ってこない子ども時代、親が一切関わらないのもどうなのでしょうか。

皆さんはPTAについてどうお感じになりますか。