宮澤佐江だったら躊躇することでも、キャロルだったら躊躇しない心をもっていて。きっと“こういう感じで触っちゃうんだろうな”とか想像しました。そういう感情をもてたので、お芝居につながりそうだなって。
あと、『王家の紋章』の振り付けで、手を胸の前でクロスするポーズや、手のひらを外に向けて崇めるようなポーズがあるんです。そのポーズをとっている絵も、コレクションの中にたくさんありました。
古代エジプトの人たちが、そのポーズ1つひとつに、意味を込めてやっていたことも実感できました。本当に楽しかったなぁ。。(…と、話しながら思いはフランスに飛んでいる様子の佐江ちゃん)
ーールーヴル美術館では、写真撮影ができることもそうですが、日本の美術館ではあり得ないほど、近くでコレクションを観賞できるようですね。
やっぱりそうなんですね!
ーー例えば、日本でエジプト展が開かれたとすると、柵があったり、写真撮影禁止だったり、間近でコレクションを観賞するのは難しいと思いますよ。
そうなんだ。。 間近で見ると、やっぱり迫力が違いますよね。
じゃあ、日本のエジプト展だと、ルーヴルで見た「モナリザ」と同じくらい、柵で囲われちゃってるのかな? 絵まですごく距離があるんです。写真も、すごく拡大しないと撮れないくらい。
行く前に“どの角度から見ても、モナリザと目が合う”って聞いていたから、本当に目が合うか、すごく試してみたかったんです。
だけど、モナリザの前は人も多いし、距離が遠くて、モナリザの目が動いてるんだか、何なのか分からなかったなぁ。
でも、本当によかったです。ルーヴルに行けて!
ーー舞台が始まる前の、いいタイミングで本物を見ることができてよかったですね。
はい!
パリでは、ルーヴル美術館のほかにも、刺激を受けようと思って、ムーラン・ルージュにも行ってみたんです。本当はオペラ座にも行ってみたかったんですが、ちょうどお休みの期間で、外観しか見られなくて。
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