なぜ男の子には注意が必要なの?
近頃ニュースを騒がせているのが、若者による集団暴行事件や、性的暴行事件ですが、これらはすべて「問題行動」です。
その「問題行動」に絡んでいる多くは「若者男子」ですが、なぜ若者男子はそのような問題行動に走るのでしょうか。
その原因のすべてがそうとは言い切れませんが、原因の1つに幼少期の親の褒め方に問題があると竹内さんは言います。
褒めて伸ばす育児の推奨から、「すごい」「えらい」で褒めすぎると、逆に自己肯定感を低くしてしまうことは既にお伝えしましたが、自己肯定感が低いと、気持ちを満たすために低いものを上げようとする力が働き、「人よりも上である」ことを求め続けるそうです。
その結果、自分は人よりも上であることを自らの目で確認するために、集団でいじめたり、暴力によって人を支配したりしようとします。
その表れが、集団暴行だったり性的暴行だったりするのでしょう。
褒め方の間違い ⇒ 不安感 ⇒ 自己肯定感を低くする ⇒ 気持ちを満たすために自己肯定感を上げようとする ⇒ 問題行動を起こす
このような悪い流れを断ち切るためには、褒め方を間違わないことが先決なのかもしれません。
男の子はどうやって褒めればいいの?
褒め言葉は「すごい」「えらい」だけではありません。
例えば、「頑張ったね~」「良かったよ~」「たくさん出来たね~」なども褒め言葉ですが、そういった言葉は褒め言葉と同時に、行動を認める言葉でもあります。
〇〇を頑張ったね~、〇〇は良かったよ~、〇〇をたくさん出来たね~という言葉は、親が子どもの行動をしっかり見ていないと言えない言葉でもあり、言われたことによって子どもは、自分の行動を認めてもらったと認識することができるのです。
それは決して点数や評価ではなく、お母さん1人からのメッセージ(コーチングではI(アイ)メッセージと言います)であるため、他からの評価とは違い、お母さんに認められたと子どもは満足するのでしょう。
ですから、子どもを褒める時は、できるだけI(アイ)メッセージで褒めてあげることを心掛けると良いのかもしれませんね。
そうすれば、他からの評価を過剰に気にすることがなく、自分にとって大切なお母さんに褒められた満足感が得られ、その結果、自己肯定感を高めることにつながるのではないでしょうか。
どうしても点数や評価がつくものに対し「すごい」「えらい」を使って褒めてあげたいのであれば、I(アイ)メッセージで伝えるようにすると良いと竹内さんは言います。
「お母さんはすごいと思ったよ~」や「お母さんはえらいと思うよ~」などと伝えてあげれば、それはお母さん1人からのI(アイ)メッセージになりますから、使っても問題はないでしょうね。
さあ、今日から男の子には「すごい」「えらい」ではなく、違った言葉で褒めてあげることに意識してみませんか?