ソフトに別れをほのめかす

そのほのめかし方も、ストレートに「別れるから」ではなく「自信がなくなったよ。付き合い続けるのは難しいなあ…」と、あくまでもソフトな言い方です。あたかも自分が悪いかのようですが、自信がなくなったのはあなたのせい、多忙な仕事のせい、自分以外の原因で、ということ。

別れるつもりやはっきりとした原因がないうえ、奥歯にものの挟まったような言い方で別れをほのめかされる。相当の決心がない限り、別れを口にはしません。なのに、そんなことを言いだすのは、何か思惑があるのです。別れたくない彼女を、頑張らせて努力させるための方法。悪の方法です。

「言うこと聞かないと別れるからな!」と横暴ではないのでわかりにくいですが。「付き合う自信を喪失した」という言葉には「そんなことない、そんな風に考えないで」「私頑張るよ!」と答えてほしいのです。

たとえば、多忙でもないのに多忙のふりをしておき「こんな多忙じゃ、付き合い続けられないよ。別れたほうがいいのかも」と悩みながら言う。そうすると「多忙でもいい、私がガマンするよ!」となってしまいますよね。

 

いかがでしたか。優しいソフトな言い方で人を動かす。それは、一種のマインドコントロールです。

女性を雑に扱う人はだんだん時間がたつにつれ慣れが出て、本性が出てしまいます。そして最終的にはソフトな言い方ではなくなります。

普段から、ものごとを自発的にやらないのかどうか、自己犠牲はあるか。たとえば親切心や、ボランティア精神が少しもないのか、でチェックしてみてくださいね。

たえなかすず:歌人。短歌を詠むことが好き。ブラブラとOL時代を送ったあと結婚し、二人の娘の母になった恋愛コラムニスト。他恋愛サイトでも連載中。昭和マニアなのでいつも昔に思いをはせています。恋愛の話と面白いネタに食いつきます。趣味は映画観賞とマラソン。