子どもが嘘をついた時にとってはいけない親のNG態度
だからと言って、もちろん嘘をつくことはよくありませんね。
子どもの嘘にショックを受けた親は、「どうして嘘をついたの!?」「どうして嘘を言うの!?」などと、つい厳しく責めてしまいます。
子どもを嘘つきにしてはいけないと、真面目に子育てに取り組んでいるからこそなのですね。
でも、ピーピングゲームの結果を見ても明らかなように、厳しく叱りつけることは、決してよい効果をもたらしません。
厳しく責めれば責めるほど、子どもはますます上手に嘘をついて自分の身を守ろうとします。厳し過ぎると、子どもを狡猾な嘘つきにしてしまうかもしれないのです。
もちろん、嘘をついてはいけないと教えることはとても大切。
ではどうしたらいいのでしょうか?
子どもの嘘に対する対処法
嘘をついた時
実際に子どもが嘘をついた時には、なかなか冷静に話をすることは難しいかもしれません。
でも、子どもを嘘つきにしたくなければ、まず子どもに伝えましょう。
「やったことはよくないけど、それより嘘をつかれる方がお母さんはもっと悲しいよ」
それでも、叱られるのを恐れてなかなか正直に言わないかもしれませんが、もし正直に言ったら、「正直に言ってくれてうれしい」と言ってあげるのです。
そうすると、嘘をつかなくても自分は安全だとわかり、なんでも正直に言うようになります。
やったことを反省させるのはその後でいいですよね。
普段の生活の中で
さらに、嘘をついた時だけでなく、嘘はよくない、正直に言うことが大切だということを、普段の生活の中でも伝えましょう。
参考までに、筆者が作ったものですが、筆者のスクールで子ども達に伝えている嘘に関する標語をご紹介します。
3歳の子でも、意味はよくわかっていないかもしれませんが、覚えて言っていますよ。
「正直に言える子強い子かしこい子」
誰でも、叱られたくはありませんから、正直に言うのはとても勇気のいることです。
正直に言える子は、本当の意味で強い子であり、賢い子だと思います。
「嘘つきの末は詐欺師かどろぼうか」
昔は、嘘つきは泥棒のはじまりと言われていました。
今は、「オレオレ詐欺」や「投資詐欺」など人からお金をだまし取る犯罪が横行しています。詐欺師は知能犯と言われるように、頭がいいことが多いのですが、彼らはもしかしたら厳しい家庭や学校で、どんどん嘘を磨いていったのかも知れません。