今回お話を伺ったのは、夫婦修復カウンセラーの合澤りえさん。外出自粛によってよくある夫婦同士の会話の悩みやトラブルの原因と解決策をアドバイスいただきました!

夫婦のよくある会話悩みやトラブルの解決策

1.何を話したら良いかわからない

合澤りえさん(以下、合澤)「人は話すことがないと、ついつい自分の話をし続けたり、今日のとりとめのない出来事や愚痴を話したりしがちです。それに関心をもってくれれば良いですが、そうではない場合は、話も盛り上がらず、お互い、つまらない時間になってしまいがちに…。

そのようなときの打開策は、パートナーの好きなことを自分も好きになること。

あなたはパートナーが今、何に関心を持っているかご存知ですか? また、趣味やハマっていることは何でしょうか? それ自体分からない、または知っているけれど興味がなかったという方もいらっしゃるでしょう。

しかし人は、自分の好きなことを認めてもらえたり、興味を持って話を聞いてもらえたりすると、とても嬉しく感じるものなのです。

ぜひ、今からでも、パートナーの興味についてリサーチしてみましょう。そして、それについて理解を深めたり、詳しく調べて知識を増やしたり、時には一緒に楽しんだりすると、途端に会話が面白いほど弾みます。

口数が少ないパートナーでも、自分の得意なことや大好きなことを、妻が興味をもって聞いてくれたり、質問してもらえたりすると、口数が増えたりするもの。

この自粛モードで、たっぷり相手を知る時間が増えたと思い、ぜひ、試してくださいね」

2.一緒にいる時間が長すぎて話が続かない、話題が尽きる

合澤「一緒にいるからといって、会話をしなければいけないということはありません。お互い同じ空間にいて、お子さんの話だったり、仕事の話だったり話題があれば話す。でも、話すことが特にないときは、無理に話す必要はないと思います。

無言の時間も夫婦の大切な静かで穏やかな時間と捉えても良いのではないでしょうか?

また同じ部屋に居ても、それぞれが、テレビを見たり、本を読んだり、自分の世界に没頭する時間もあって良いと思います。夫婦の無言の時間も、一緒に楽しむくらいの気持ちで過ごしてみましょう。

無理をすることなく、自然体の夫婦でいられる事が何よりも大切だと思います」

3.ちょっとした一言で喧嘩になる

合澤「長い時間、一緒に過ごしていると、パートナーに不満が溜まり、喧嘩の原因になることも。

よくある原因は『時間があるのに、子どもの相手をしてくれない。家事を手伝ってくれない。私がこんなに頑張っているのに、相手からの感謝を感じない。ストレスが溜まり、パートナーにあたる』など。

イライラが募り『本当、気が利かないんだから』とか『ゴロゴロしている暇があったら、子供と遊んでよ!』などと文句を言ってしまうと、心に余裕がないパートナーも腹を立て、喧嘩に発展してしまいます。

感情的になると思っている以上のことを言ってしまい、お互いを傷つけ、夫婦関係に深刻な亀裂を生じることにつながってしまうことも。

まずは『私がこんなに頑張っているのに~してくれない』という思考から、『パートナーが少しでも家族のためにしてくれていることって、何だったかな?』と視点を変えて思い出してみましょう。

実は、パートナーも疲れている中、買い物に行く際、車を出してくれたり、子どもをお風呂に入れてくれたり、何かしら、協力してくれていることもあるのではないでしょうか?

それを当たり前と思わず、まずは一度感謝してみてください。そうすればイライラもおさまるはず。

イライラするから当たる、というのは、積み重なると深刻な問題に発展していきます。夫婦は一番近い他人です。ずっとそれに気付かず、相手に甘え続けた気持ちでいると将来、離婚の危機にもなりかねません。親しき中にも礼儀ありという意識をもって、過ごしていきましょう」

4.話がかみあわない

合澤「夫婦で話がかみ合わないシチュエーションが頻繁に起こる方は、以下のことが原因と考えられます。

  • パートナーの話をよく聞いていない。
  • 今、話している話の先に、相手が何を求めているか分かっていない。

改善するには、例えばパートナーが何か話をしてきたら、『聞く』より『聴く』姿勢を持つこと。

そうすればパートナーの話に対して的外れな返事をしたりすることが少なくなります。何かしながら、適当に相槌を打ったりすることもしないように心掛けてみましょう。

また、パートナーが今話をしているときに求めているのは、共感なのか、アドバイスを求めているのかなどを見極めることも大切です。

ただ、『頑張ったね』『大変だったね』と共感して欲しい人に、『もっと、あなたが○○したら良かったと思うよ!』などと言ってしまうと、『話して余計にストレスになった。自分の気持ちも汲んでくれないし、言わなきゃ良かった』となってしまいます。

上記のポイントを押さえると、夫婦の会話もかみ合うようになりますので、ぜひ、意識してみてくださいね」