魚に含まれるDHAが学習機能を上げたり、集中力を高めたりする働きがあるため、「魚は頭をよくする」ということは多くの方が知っていますよね。
しかし魚だけではなく、他の身近な食べ物でも、脳機能をサポートする食品はたくさんあります。
管理栄養士の筆者が、脳に働く食品、つまり“ブレインフード”となる食べ物についてご紹介します。
ぬか漬け、玄米
数十年前の日本の食卓には毎日のように出てくるぬか漬けや玄米。健康思考の方は今でもよく食べているのではないでしょうか。
実はぬか漬けやキムチのような発酵食品や玄米にはGABA(ギャバ)が多く含まれています。
GABAはアミノ酸の1種で、人の脳に多くある栄養素の1つ。脳細胞の働きを高め、脳の老化を抑える働きがあります。
脳のために摂取するには1日10mgで十分ともいわれています。発芽玄米には白米の10倍のGABAが含まれているので、主食を発芽玄米にするのもいいですね。
ブロッコリー、レバー
ブロッコリーやレバー、苦手なお子さんも多いですが、これらには細胞の栄養源となるコエンザイムQ10が含まれています。
コエンザイムQ10をしっかり摂れば、脳細胞も活性化されます。
また、脳細胞がエネルギーを作り出す時に、他の臓器と同様、体をサビさせてしまう活性酸素も発生させますが、コエンザイムQ10は細胞内にある唯一の抗酸化物質なので、サビ予防に働き、脳の老化を抑えます。
コエンザイムQ10はイワシや牛肉、ほうれん草などに含まれていますが、1つの食品で十分な量を摂るのは難しいので、日頃から色々な食品でこまめに摂るようにするといいですね。