大型連休には海外旅行や、国内でもちょっと遠くまで足を伸ばそうと計画している家族も多いことでしょう。でも、小さい子ども連れだと気になるのが、移動中の子どもの態度ですね。
子どもが騒いで周りから苦情を言われたり、逆にずっと子どもを叱りっぱなしで、親子ともどもストレスが溜まったなんてことも。せっかくの楽しい旅が、台無しになってしまうのは悲しいものです。
今日は、『グローバル社会に生きる子どものための6歳までに身に付けさせたいしつけと習慣』の著者で、日本と欧米の優れた点を取り入れたしつけを提唱している平川裕貴が、飛行機や新幹線、観光バスなどの長時間の移動の際のマナーについてお話します。
動き回らない
狭い機内や車内の通路で動きまわったり、走り回ったりするのはとても危険です。特に飛行機では、タービュランスといって、突然大きく揺れることもあります。またバスなら急停車することもあります。
中には、わぁわぁ言いながら行ったり来たり、他の乗客の椅子をたたきながら走り回る子もいます。これでは、周りの乗客にとても迷惑ですし、中には本気で腹を立てて怒鳴る人もでてくるかもしれません。
自分達だけでなく、その場に居合わせた人達にとっても、せっかくの楽しい旅が台無しになってしまうことにもなりかねません。
動き回らせないための対策は?
子どもに動き回らせないことはもちろん大切なマナーですが、長時間の移動でジッとしているのは、エネルギーの有り余っている子どもにとってはとても辛いものです。
ですから、たとえば、トイレに連れて行く時に、
- 飛行機なら…最後部に少しスペースがありますから、そこでストレッチをさせたりしながらしばらく過ごしてみる。
- 新幹線なら…遠くの車両のトイレまで連れて行ってみる。
- バスなら…トイレ休憩の時に外で思いきり走り回らせてみる。
など、周りの迷惑にならない方法で、動ける機会を作ってあげましょう。
食べ散らかさない
長時間移動には、機内や車内での食事やお弁当という楽しみもありますね。
飛行機の食事は特別なものですし、新幹線で外の景色を見ながら食べるお弁当も、レストランなどで食べるのとはまた違った楽しみがあります。それだけに、きちんとマナーを守りたいものです。
飛行機での食事は、座席にテーブルがついていますし、まとめてトレイに載っているので食べやすいですが、新幹線やバスでのお弁当の場合は、子どもには特に食べにくく、食べ散らかしやすいので気をつけましょう。
食べ散らかさないための対策は?
食べ物はできるだけ床にこぼさないように、包み紙やナプキンをひざに大きく広げて、食べ物や食べかすがその上に落ちるように工夫しましょう。
- お弁当なら…少し足を広げて大きなナプキンやハンカチが船形になるように膝に置きましょう。その上にお弁当を置いて食べると、床に落とさないで済みますし、ナプキンの上に落ちたものなら食べられますね。
- おやつなら…割って食べるような大きなものではなく、グミやナッツやボーロなど一口で口に入る小さなものを選びましょう。
食べ終わったゴミは、ビニール袋に入れるなどして一つにまとめておきましょう。