騒がない

これは基本中の基本ですが、子どもにも親にも一番難しい課題かもしれません。

出発前にいくら「乗り物では静かにするのよ。周りの人に迷惑だからね」と言って聞かせていても、目新しい景色に興奮した子どもは、なかなか聞く耳を持ちません。

でも、親が注意するかしないかで、周りの反応は180度変わってきます。

「なんて非常識な親なんだ!」と思われるか、「親もたいへんだな・・・」と思われるかです。

子どもが言うことを聞こうと聞くまいと、親はしっかり注意することが大切です。

子どもが騒ぐかもしれないと不安な時には、周りの人に一言「子連れでご迷惑をおかけするかもしれませんが、注意しますのでよろしくお願いします」と伝えておくといいでしょう。

騒がせないための対策は?

長い移動中に騒がないようにさせる方法は、他のことに集中させるしかありません。時間をつぶせるゲームやおもちゃを用意しましょう。

例えば折り紙とかひも(あやとり)、塗り絵や落書き帳と筆記具、100円ショップで売っているような一人で遊べる小さなゲーム類など。また、スマホやタブレットなども利用するといいと思います。

筆者のスクールでは、子ども達を静かにさせたい時 ”Quiet Game"(静かにするゲーム)をします。大きな声を出さないで話すというゲームです。もし、子どもがうっかり大きな声を出したら、大げさに「あらら」というような反応をして、マイナスポイントをつけると喜んでやります。

また、どうしてもという時は、おやつを与えるのも手です。風船ガムやキャンディは長く持ちます。小さい子には棒付きキャンディがお勧めです。結構長く持ちますし、揺れてものどに詰める恐れがありません。

  • 飛行機なら…子ども用のおもちゃを用意していますから、CAさんに頼んでみるといいでしょう。
  • 新幹線(バス)なら…外に見える景色で、例えば「次の駅までに煙突がいくつ見えるか数える」とか「黄色い建物を見つけたら言う」というようなゲームをしてみましょう。ただし、見つけても大声を出さないことは約束させてくださいね。

いかがですか?

旅行は日常からかけ離れた経験ができ、旅のマナーが学べる貴重な機会です。家族の楽しい思い出になるといいですね。

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」