4.季節の変化&お楽しみメニューで飽きさせない!
今はスーパーで一年中いろいろな食材が手に入るので、一般家庭では、あまり季節感を気にせずに料理をつくっているママも多いと思います。
しかも、つい定番の食材ばかりを購入することになり、メニューがマンネリ化する傾向がありますよね。
その点、保育園や幼稚園では、食育の観点から、できる限り旬の食材を使って、季節の変化を感じられるメニューを心がけています。
本書でも、新じゃがいものミートグラタンに若竹ごはん、たけのこや春キャベツなどの春野菜の味噌汁を合わせた「春のメニュー」、トマトとなす、ピーマンを使った「夏のカレー」、れんこん、にんじん、さつまいもなど、体が温まる食材を使った「冬のカレー」などの季節メニューのレシピが紹介されています。
カレーは定番の家庭料理であり、子どもが大好きなメニューでもあります。季節ごとにカレーの具材を変えるという工夫は、一般家庭のママにも簡単に実践できます。
また、クリスマスやお正月のほか、ひな祭りやこどもの日、七夕、節分などの季節の行事がメニューに反映されるのも、給食の特徴といえるでしょう。特別な日のメニューは、子どもにとっては大きな楽しみの一つ。
本書には、「家族で楽しむ季節の行事と食事」と題して、「七夕には天の川に見立てたそうめんを」「お月見には、丸く握ったおにぎりや白玉のデザートを」などの季節ごとの食のアイデアを紹介したページもあります。
こんなアイデアなら、ママも無理なく取り入れることができますね。
家庭でも季節のお楽しみメニューを増やせば、メリハリがついてマンネリ化が防げますし、あわせて行事にまつわるストーリーも話して聞かせてあげれば、食卓での会話も弾むはずです。
今回ご紹介した『給食がおいしいと評判の 保育園・幼稚園の人気メニュー 毎日おかわり! かんたんレシピ』には、それぞれの園ごとのこだわりと人気メニューのレシピがわかりやすくまとめられています。
上記の4つのポイント以外にも、料理の見た目をちょっと可愛くするひと手間の工夫、食事中の子どもとの接し方、アレルギー対応、野菜の保存法など、ママに役立つ情報が多く、手元に置いておくと何かと参考になりそうです。
そのほか、子どもが通っている園から配られる給食メニュー表にも、よく見ると数多くのヒントが隠れています。
「給食で好きなメニューは?」と子どもに聞いてみると、意外な答えが返ってきて、ママのレパートリーが増えるかもしれませんよ。