子どもを習い事に通わせたら「嫌いになってしまった」…そんなことになったら元も子もありませんよね。
数ある習い事の中で「ここは外してはならないポイント」があります。
“ホームページの美しさ”や、“お友達が通っているから”という情報に惑わされてはなりませんよ。
今回は、『「はずれ先生」にあたったとき読む本』の著者であり、長年習い事の経営者側だった立石美津子が、「習い事の良し悪しを見分けるチェックポイント」をお伝えします。
チェックしておこう!8個のポイント
1.先生の質
日本はピアノを習い始める子どもの数も世界一なら、途中で辞める子どもの数も世界一だと聞いたことがあります。ピアノの練習が苦痛なため、途中で投げ出してしまう子どもが多いそうです。私もその一人でした。
「楽しいレッスンをしてくれる先生に出会わなかったから」これが理由です。
好きになるのも嫌いになるのも、全て先生にかかっています。
もしかしたら、あなたもそんな経験がありませんか?
私は地理が嫌いです。授業がつまらなかったからです。退屈で退屈で仕方なかったのでよそ見をしたり居眠りをしました。すると、叱られました。だから益々、嫌いになりました。
でも、歴史は好きです。歴史の担当の先生の授業が面白かったからです。
ホームページの美しさや、受付の人の電話応対の感じのよさ、また、「通園バックがお洒落だから」「○○ちゃんが通っているから」などに惑わされて申し込むのは止めましょう。見るべきなのは“先生の質”です。
また、習い事によっては実際に担当する先生ではなく、“体験授業用の先生”を導入して新規入会者を集めているところがあります。
ですから、「実際に子どもの担当になる先生のクラスを見学したい」と申しでましょう。これで断られることはまずありません。
また、そのとき同じクラスにどんなメンバーがいるかも要チェック!せっかく通うのに、そこに授業妨害をする子がいたら、子どもが集中できなくなるからです。
2.清潔かどうか
施設が古いか新しいかよりも、たとえ築20年の建物であっても“整理整頓、掃除がきちんとされているか”をチェックしましょう。建物が新しくても下記は要注意です。
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× ピアノの上のホコリが肉眼で見える。
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× 掲示物を貼ってあるセロテープが黄ばんでいる。
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× 0歳~1歳児も通う場所なのに、画鋲で掲示物を貼ってある。飲み込めるくらいのマグネットを貼ってあるのも要注意。これらが落ちた時、危険です。
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× 段ボールが玄関に山積みになっている。
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× いつまでも先月のカレンダーが貼ってある。
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× 昨年の干支の置物がまだ置いてある。
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× 来客用スリッパが湿っていて臭い。
そして、トイレを借りましょう。そして天井を見上げてください。
換気扇が埃まみれになっているのはちょっと問題。掃除を隅々までしていない証拠です。“推して知るべし”で、全体的に掃除が行き届いていません。
冷暖房の見えないフィルターも、同じく埃まみれになったままかもしれません。喘息がある子は要注意です。
そして、整理整頓、掃除が出来ていないのは、入会してから子ども達や保護者にもきめ細かい対応が出来ないことにもつながっていきます。
3.安全かどうか
母子分離の方針で、子ども達だけで授業を受け、親が喫茶店で時間つぶしというケースがあります。
この場合は非常口が確保されているか、子どもが勝手に出て行かないように施錠されているか、不審者が入りやすくないかなど、安全管理ができているかどうか見ておきましょう。