子育て真っ最中のママだったら、「リビング学習」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。
子供部屋ではなく、リビングで学習させることによって、子どもの学習意欲があがるというもので、東大に合格した子どもにはこのリビング学習をしていた子が多いという説もあり、この言葉も定着しつつありますよね。
でもこのリビング学習も、ただリビングで学習させればいいというわけではありません。もちろん、リビングで学習する子どもに親がどういう接し方をするかも大事です。そして、同じリビングに子どものものを収納するスペースを作って、子どもが自分で自分のものを片付けられる習慣もつけられれば一石二鳥ですよね。
今回は、「頭のいい子に育つ! リビング学習&子どものモノ収納術」より、効果的なリビング学習法と、子どもが片付けやすい部屋づくりについて紹介します。
リビング学習の際に注意したいこと
立命館小学校校長顧問の隂山英男先生は、リビング学習をおすすめする理由として、「リラックスできることで集中力が生まれる」ことを挙げています。
リビングは、大好きな家族がいて、その家の生活感があって、子どもが伸び伸びとリラックスできる空間。そしてわからないことがあればすぐに家族に聞けて教えてもらえる安心感もあります。答えが合っていたり、早く終わらせられれば、そのことをすぐにホメてもらえて励みにもなります。
そうした、「リラックスした中でがんばる気持ちこそが、学習に集中する力を育ててくれる」というのです。
そして隂山先生は、リビング学習を成功させるコツを以下の5つだとしています。
1.まずは見守り役に徹する
一番やってはいけないのは、子どもの真正面に座ること。お母さんが監視することになり、子どもが緊張してしまうからです。
前に座っていると、子どもの書いたものがよく見えますね。間違えていたらつい口に出してしまうでしょう。そうすると子どもがビクビクして集中が途切れてしまうのです。出典(頭のいい子に育つ!リビング学習&子どものモノ収納術)
2.集中力の邪魔をしない
ダイニングテーブルで学習している場合に注意したいのは、食器を並べるなど食事の支度をすることで学習を妨げてしまうこと。出典(頭のいい子に育つ!リビング学習&子どものモノ収納術)
3.時間を意識させる
「○時までがんばろうね」など、親が学習時間をコントロールしてあげるといいですね。早く終わったら必ず褒めてあげてください。出典(頭のいい子に育つ!リビング学習&子どものモノ収納術)
4.学習しやすい環境を整えてあげる
スペースに余裕があれば、リビングに学習机を置くのがベスト。できれば窓際に向けて置くといいですね。お母さんが視野に入らないことで緊張が和らぎますし、夕食の支度にも影響しません。
机が置けない場合でも、棚を置くなどして教科書や学習道具などの置く場所を決めておくと、スムーズに学習に取り組めます。出典(頭のいい子に育つ!リビング学習&子どものモノ収納術)
5.リラックスできる生活感を演出
壁が真っ白だと病院のようでむしろ緊張してしまう。子どもの描いた絵や写真など心がなごむものを飾ってあげるとよいでしょう。
部屋がシーンとしずまっているのも緊張感を高めてしまいます。夕飯の支度や家事をしながら、自然な生活音の中で学習をさせてあげましょう。出典(頭のいい子に育つ!リビング学習&子どものモノ収納術)