もしかして毒親予備軍?
ここまで読んで「世間にはそんな酷い毒親がいるんだ」と呆れた人もいるでしょう。
でも、もしかしたら、あなたも子どもを深く傷つけている言葉を言っているかもしれません。
さて、どんな人も親になった瞬間から「お父さん」「お母さん」と呼ばれます。でも、親も感情をもった一人の人間ですから、マリア様にも聖人君子にもなれません。
だから、子どもが言うことを聞かないときに酷い言葉をぶつけてしまうこともありますよね。
特に、ママにとっては自分のお腹から出てきたわが子は一心同体。更に遠慮がなく、期待もし、責任感も持っています。
ですから「自分はそんなことを言ったことはない」と言う人も、多かれ少なかれ次のような言葉を口にしてしまうこともあるのではないでしょうか。
脅す、恐怖を与える
- 子どもがちゃんと聞いていないとき「お耳ついているの?」
- ご飯を残すからと「もう明日から作ってやらないからね!」
- 「いつまでも帰らないんだったら、○○さんの家の子どもになったら?」
- 「お片付けしないんだったら、寝ている間に玩具捨てちゃうからね!」
- 「そんなことする子は赤ちゃんみたい。今日からオムツつける?」
大人がオーバーに盛った一言も、子どもは字面通り受け取り恐怖を感じます。また、いずれそれが実行されないと嘘だとバレると、甘く見られます。
そこには居ない、権力のある者の力を借りる
- 「パパが帰ってきたら、パパからも叱ってもらうからね!」
- 「園の連絡ノートに書いておくからね!」
- 「お巡りさんに連れて行かれるよ」
優秀な子との比較
- 「お友達はちゃんと出来るのに、どうしてあなただけ出来ないの!」
- 「お姉ちゃんが4歳の時はこんなことは出来ていた。同じ姉妹なのにどうしてあなたは出来ないの!」
親の期待通りに動かそうとして、子どものやりたいことを禁止する
- 「ママはあなたのためを思って言っているの、ママの言う通りにしていれば間違いないの!」
- 「ほら、言わんこっちゃない!」
- 子どもが進みたい道を禁止し、親が選んだことをさせる。部活や進路について子どもの意思を全く認めない。
- 引っ込み思案な子。「皆の輪に入って遊びたくない。ママにしがみ付いていたい」と子どもは思っているのに、親は友達と一緒に遊ぶように突き放す。
- 「あの子と遊んではダメ」と仲良くする友達を親が指定する。ママ友との不仲を理由に子どもにも同じことを強いる。
子どもが自分の意思を主張したら、親はあからさまに嫌な顔をします。その顔色を見て子どもは結局親の言いなりになってしまいます。そして、親が褒めてくれる行為だけをしようとします。
また、思春期を迎え、親の望むような人生への見通しが立たなかった場合、その怒りの矛先が親に向かうこともあります。
「だったら好きにすれば」と突き放す
子どもがいつまでも公園から帰ろうとしないとき、「だったら好きにすれば。ママは先に帰るから、バイバイ」と子どもが絶対にそれが出来ない状況なのを承知で突き放す言葉を言う。
これらは躾と言う言葉を借りながら、子どもを追い詰めている言葉かもしれませんね。
子どもへの理想的な接し方
では、どんな姿勢で子どもに接すればよいのでしょうか?
子どもに期待をするのは親の自然な感情ですが、子どもは親とは違う感情や意思を持った一人の人間です。自分の所有物と思わずに、一定の距離を保ちましょう。
更に、次のような姿勢を心がけましょう。