昨年は日本の決済方法が大きく変わった年と言えるでしょう。

QRコード決済業者によるポイント還元キャンペーンや政府によるキャッシュレス・ポイント還元事業が世間をにぎわせました。

キャッシュレス決済は便利でお得な一方で、セキュリティの問題やシステム障害など心配な点も付きまといます。

そこで、FPである筆者自身が、キャッシュレス決済を利用する時に気を付けていることや不正利用防止のために実践している方法をご紹介します。

クレジットカードの不正利用防止策

1.スキミングから守る

スキミングとは、カードのデータを盗むもので、スキマーと呼ばれる機器に通したり近づけたりすることで、カード情報を盗み取られます。

カードそのものが盗まれるわけではないので、気がつきにくい犯罪です。この予防策としてカードを持ち歩く時にはスキミング防止ケースにも入れています。

また、信頼できる店舗でしか使わないことなども心がけています。

2.フィッシング詐欺予防

フィッシング詐欺とは、カード会社などになりすまして、カード情報を盗むためのサイトに誘導するURLを添付したメールやSMSを送ってきて、カード情報を入力させて盗むものです。

心当たりが無い内容ならもちろん無視ですが、もしかしたら?と思う節があれば、そこに添付してあるURLのリンクをクリックするのではなく、公式ホームページから確認します。

電話番号がメールに記載されている場合も同様で、そこには掛けずに自分で調べた番号に掛けるようにします。

3.利用明細は届いたらすぐに開く

最近はWEBでカード利用明細を受けとることが多くなりました。WEB明細は締め日を待たずにいつでも利用状況をチェックすることできる点が便利です。

しかしながら、明細を見るためにはパスワード入力や2段階認証などの段階を踏むため、面倒でチェックを怠り不正利用に気が付くのが遅れるケースが報告されています。

明細は利用金額だけでなく、不正利用のチェックにもなるので、必ず開くようにしてください。

他にも、カード引き落とし口座は貯蓄や給与振込み口座とは別にすることや、ネットショッピングでブラウザにカード番号を覚えさせる機能は使わないなど、被害を予防し、また最小限にとどめられる工夫をしています。

ちなみに、不正利用に対するクレジットカード会社の補償については、利用者に落ち度が無い場合に限られます。

暗証番号を推測されやすい番号にしていた場合や、家族が利用した場合など、適用されない条件も確認しておくといいでしょう。