おうち時間を子どもと一緒に過ごすとき、ゲーム好きの子どもだと、とにかく一日中、ゲームに夢中になっているなんてことは日常茶飯事ではないでしょうか。

でも、あまりにゲームばかりに明け暮れていると、不安になりますよね。そんな中で、生まれたママのお悩みがこちら。

「臨時休校や外出自粛で、小学校2年生の子どもが自宅にいることが多かった数ヶ月、ゲームばかりに夢中に…。学校が始まっても週末は外出自粛が続くので、ゲーム三昧の日々が続くと思います。

さすがに勉強しろとは言わないけれど、本を読むとか有意義なことをしてほしいです。子どもにどう言えばいいですか?」(42歳のママ・専業主婦)

このお悩みに対して、子育て支援も行うメンタルカウンセラーの別所亜優さんに、アドバイスをいただきました。

まずはこのママに一番にかけたい言葉は?

別所亜優さん(以下、別所)「お子さんへの心配が絶えませんね。大丈夫ですよ。ママの笑顔はお家の太陽です。お子さんを優しく見守ってあげてくださいね」

ゲームのことばかりに限らず、心配ごとは多いですよね。でも、そんなときこそイライラせず、「笑顔」で、優しく見守る姿勢が大事であるようです。

ところで、子どもたちは近年、どのくらいゲームを行っているのでしょうか?

アスマークが2019年10月に、3歳~小学生までのゲームで遊ぶことがある子どもを持つ親を対象に実施した「ゲームと子供に関するアンケート調査」の結果によれば、「3歳~小学校入学前」は85.3%、スマートフォンアプリゲームで遊んでおり、42.7%がテレビゲームで遊んでいます。

「小学校低学年」になると、スマートフォンアプリゲームが62.0%、テレビゲームが74.0%となっており、テレビゲームに移行している傾向があるようです。

いずれにしても、ゲームに時間を費やす子どもは多いことがわかります。

ポイントは『話し合う、子どもの意見を聴く』

他のことにそれほど関心を示さず、ゲームにばかり夢中になる子どもについては、どのようにとらえるといいでしょうか?

別所「なぜ、そのゲームが楽しいのか、どんなところが魅力的なのか、お子さんと話し合ってみてください。ここでポイントは『話し合う、子どもの意見を聴く』ことです。

子どもは、親にとって想像もつかない柔軟な発想で思いを巡らせています。ゲームをしながら、ゲームの世界に大きな何かを感じ取って、最大限に楽しんでいるのかもしれません。

子どもの言葉で話される内容に耳を傾けてみると、意外な回答がかえってくることも多く、大人も考えさせられますよ」

親の声がけ、注意点

親としては、本心では勉強や読書などをしてほしいと思うはず。どのように声がけするのが良いでしょうか?

別所「何をするにしても、子どもは決められると嫌なもので、自主性が重要だということを踏まえることが大切です。

その上で、勉強をしたらどんなメリットがあるのか、読書をすると何が良いのかを子どもと話し合うのが大切です。

たとえば、将来の夢をざっくり話し合ってみましょう『どんな大人になりたいか?』が重要なポイントです。そのなりたい『大人』になるためには何が必要か?話し合うことで、どんな勉強や読書が必要かが理解できてきます。

そうすると、勉強や読書をするための声かけの言葉も、ママの言葉でかけてあげることができますよ」