3.「ユーグレナ」の美味しい食べ方

続いては、いま話題の「藻」、ユーグレナ。最近ではパウダータイプの商品も出てきており、気軽に食べられるようになりました。

ユーグレナの子どもにおすすめの栄養素を、株式会社ユーグレナを創業した農学博士で医学博士の鈴木健吾さんに聞いてみると、こんな答えが返ってきました。

鈴木健吾さん(以下、鈴木)「ユーグレナには、59種類の栄養素が含まれており、バランスの良い食事を摂ることで得られる栄養素がギュッと詰まっています。これがスーパーフードといわれる理由です。

もちろん、お子さまに不足しがちな栄養素である、カルシウム、鉄、食物繊維も含まれていますよ」

これはぜひ我が家の食卓に取り入れたい食材。でも、ユーグレナはあの青汁に味が似ているといわれるため、子どもにはちょっとむずかしいかも…。

そこで鈴木さんに、子どもにおすすめの食べ合わせを教えていただきました。

カレーに混ぜる

鈴木「カレーに混ぜるのがおすすめです。ユーグレナパウダーに牛乳を少し加えると、ユーグレナ独特の香りがなく、味もまろやかになり、より食べやすくなります。

お米(主食)を添えてカレーライスにすることで、肉や魚(主菜)、野菜(副菜)、牛乳(牛乳・乳製品)がそろい、フルーツを添えたらバランスの良い食事の完成です。

4、5歳になったら、カレーだけを別のお皿に取り分けて、お子様自身でユーグレナパウダーと牛乳を混ぜてもらうことで、カレーが薄い緑色に変化する過程を楽しめます」

ホットケーキミックスに混ぜる

鈴木「ユーグレナパウダーは市販のホットケーキミックスとの相性が抜群です。

卵や牛乳を加えて作るため、たんぱく質やカルシウムなどの栄養素が摂れ、食感もふんわりしてよいですが、逆にそれが飲み込みづらくて苦手というお子様には、牛乳の半量を水に替えて作ると、もちもちとした食感になり食べやすくなります。

全量水にするとユーグレナ独特の香りが気になるためです」

ゴーヤ、セロリ、ユーグレナパウダーの子どもが美味しく食べられる方法をご紹介してきました。どれも本当に食べやすくなりそうですよね! 普段、「子どもは食べにくいから」と諦めていたなら、一度トライしてみましょう。

【取材協力】栄養士 園田 奈緒さん
北海道旭川市にて離乳食幼児食happycloverを主催。育児本に書かれているような「一般的なアドバイス」ではなく、噛む力・飲み込む力など食べている様子を見ながら「一人一人に合った食事の進め方」をアドバイスしている。

農学博士/医学博士 鈴木 健吾さん
東京大学農学部生物システム工学専修卒、2005年8月株式会社ユーグレナ創業、執行役員研究開発担当。同年12月に、世界でも初となる微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養に成功。微細藻類ユーグレナの利活用およびその他藻類に関する研究に携わる傍ら、ユーグレナ由来のバイオ燃料製造開発に向けた研究に挑む。