谷生・登場作品『ハチワンダイバー』
プロ棋士の一歩手前で挫折した青年・菅田 健太郎が、天才美少女棋士の中静 そよに一目惚れし、彼女とともに裏棋士集団「鬼将会」打倒にむけ進んでいく物語。将棋マンガとしては最大のボリューム(全35巻)を誇り、ギャグ、恋愛、アクション要素も盛りこんだ欲張りな作品になっている。
谷生(たにお)は鬼将会を率いる謎の多い男で、ラスボスだけあって実力は文句なしの最強。あらゆる将棋の戦術に精通し、現役プロ棋士ですら軽く倒してのける。世界じゅうに将棋を普及させ「将棋によって人類を進化させる」ことを最終目標とするなど、超個性的な棋士として描かれている。
将棋の強さが価値観の根本にあり、敗者は精神崩壊しようが死のうがまったく構わないというメンタル面も強さの秘密。マンガでしか存在できない特殊なキャラクターだが、藤井四段や羽生三冠といった現実の超一流プロが“プロではない最強棋士”と戦うシーンを想像してみると、なかなか楽しいかもしれない。
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