衣替えの季節になり、去年の子ども服を出したら、「あら、ピチピチで入らないわ」ということってありませんか?

そんなときに便利なのが「服の交換」。

でも、ママ友とのお下がりのやりとり、ちょっとマナー違反になってしまう行動もあるんですよ。

子どもは成長が早いので、毎年服を買い替えることが続きます。誰からも、もらいたくなります。
また、子どもが成長して、兄弟姉妹にもその服を着られそうな子がいない場合「捨てるのはもったいない」とママ友にあげたくなります。でも、ありがた迷惑な物も結構あります。

今回は、お下がりの物を人にあげるときのマナーについて『1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお話しします。

おさがりをもらって困ってしまう理由

(1)幼稚園のバザーに出せない

あまり気に入らないもらい物の服、それも大量にあったりすると、幼稚園や保育園のバザーやフリーマーケットに出品したくなります。

でも、地元のバザーの場合「あれ、これ○○さんにあげたものなのに出品されている!」と、それをくれた人に見つかってしまい、処分したことがバレバレ。後々の人間関係にヒビが入ることも……。

そうなると、捨てるわけにはいかず、家の中に置いておくことになります。収納スペースもないのでゴミ屋敷化していきます。ちょっと迷惑かもしれませんね。

(2)子どもがたくさんいる人は、たくさんお下がりをもらっている

子どもが3人、4人といる家庭に対して「きっと物入りよね」と服や玩具をあげたくなりますが、みんなが親切心で同じように思っていて、案外貰い物が多いケースがあります。

また、家族の中で上の子のお下がりを着せるなど十分足りている場合もあります。だから、物が増えて困っているかもしれませんよ。実際、もらいものが段ボールにどっさりなんてことも!

(3)「もらったのに着ないと悪い」と気を使う

今後のママ友との人間関係を良好に保つためにも、頂いた洋服を「一度も相手の前で着ることがないのは悪いかも~」と考えてしまう人がいます。

あまり着せたくないのに無理して、そのママと会う日は着ていくことになります。精神的にしんどいです。

(4)お礼をしなくてはならないと考え、気が重い

もらい物とはいえ、頻繁に受け取っていると「何かお礼やお返しの品をしないとならないわ」と考える人もいます。「お下がりだから気を使わなくていい」と割り切れないタイプの人ですね。

欲しくもないものをもらって、お礼の品を買うためにお金を使うことに対して、悶々とし腑に落ちない気分になります。

(5)趣味が異なる

「わが子にはキャラクターがプリントされたものは着せない!」という方針があるのに、受け取ったのはキャラクターものの靴や服。

着せたくない服を着せるのにずっと抵抗感を持ちながら、でも着せない訳にもいかず悩みます。

また、子ども自身が服にこだわりがある場合、外出前から「これ着たくない!」と言っているのに無理やり着せるバトルになることも!

(6)時代遅れのデザイン

姑から趣味が合わない時代遅れの古めかしいデザインの服をもらったら困りますよね。「これ息子が幼い頃よく着せていたのよ」と孫に渡すケースです。

それだけ長持ちするので品物としてはいいものですが、古い時代の香りがします。

(7)「わが子には絶対新品」と思っている

絵本を古本屋で買うのは嫌、図書館の絵本は嫌、など抵抗がある人がいます。

子ども服も「わが子に着せるなら絶対に新しい物じゃなければ嫌だ」という人もいます。