お下がりをあげる側の最低限のマナー

(1)「必要なかったら処分してもいいからね」と言葉を添えよう

「これ凄く高かったんだけど、うちの子のサイズに合わなくなったから着てね」と強制するのはよくありません。

あえて「いらなかったら遠慮なく処分してもいいからね~」くらいの言葉を添えて渡しましょう。

(2)大量の場合、送料負担はどっち?

「捨ててもいいから」とママ友から言われ、宅急便着払いで大きな段ボールに大量の衣類が届いたケース。

でも、着たくない物、ゴミになるものに対して送料を負担するのは何だが癪に障ります。

量が多い場合で「もらってもらう」のならば送料はあげた側負担、「お下がりが欲しい」と相手が要求した場合は着払いOKなど使い分けしましょうね。

(3)洗濯していないものは渡さない

一度でも袖を通したものは洗濯するか、クリーニングに出して綺麗な状態で渡しましょう。

一見キレイに見えても、時間が経つとシミが浮き出てくることもあります。少しでも汗の臭いや食べ零しがあるものは厳禁です。

(4)名前がマジックでついているのも基本NG

よほど親しくなければ油性マジックで名前がついているもの、黒く塗りつぶされているものは避けた方がよいですね。

(5)ほつれがある欠陥品は渡さない

穴が空いている、ほつれがある、毛玉がある、チャックが壊れている、ボタンがはずれている服はあげないようにしましょう。

例え、「着ないものは捨ててもいいよ」と言われたとしても、雑巾のような服を渡されたら相手はドン引きしてしまいます。それから、少しでも汚れているものは、バザー品として出品するのもよくありません。

(6)新品でない下着や靴下はあげない

下着やパンツ、靴下、幼児用便座、おしゃぶり、哺乳瓶の乳首などは新品で封を開けていない限りはあげない方がいいかも。

また、靴はその子の足に馴染んでしまい他人には合わないこともあるので、靴も新品以外はよくないかもしれません。

(7)お下がりのお下がりは避ける

お下がりのお下がりが巡り巡って自分のもとへ。いつの時代のものかわからないものは避けた方がよさそうです。

(8)高級品でも着古したものはあげない

高価なブランド品であっても古着は古着。それよりもずっと安価な服の方が好きな人もいます。

高級だから喜ぶという価値観を押し付けないようにしましょう。

(9)ずっと保管しておかなくてはならないものは避ける

まだ子どもが0歳なのに小学生向けの服をもらったら、6年後には時代遅れのことも。保管場所にも困ります。

まとめ

お下がりを渡すときは、正直に「もう着ない服がたくさんあるの。一度見て、欲しいものだけ取ってね」が良いですね。それから「自分があげたいから」ではなく「相手が喜ぶかどうか」で考え、“押しつけ”にならないように注意しましょう。

また、受け取る側も、せっかくくれるというのに「古着は嫌いだから」とは言えないですよね。

断るときも相手を傷つけないように「1つ違いのいとこがいて大量にもらうので」「うちの子、洋服の好みに変なこだわりがあって」など、「あなたが嫌だ」ということを、あからさまにぶつけない気遣いも必要ですよ。