真夏の強い日差しは、女性の肌にとっては強敵。

特に子育て中のママの場合、外で子どもを追いかけ回したり、公園遊びに付き合ったりと屋外で過ごす時間が多く、紫外線の浴びすぎが気になります。

ときには、子どもの世話でバタバタしていて日焼け止めクリームを塗るヒマがなく、慌てて帽子だけかぶって外出…なんてこともありますよね。

そんなママたちには、日焼け止めクリームを塗る、帽子や日傘を使うなどの基本の対策のほかにも、肌ダメージを食い止めるプラスアルファのケアが必要かもしれません。

そこで今回は、栄養学の知識をもとに、美容にいい料理やスイーツのレシピを考案している美容料理家の松野エリカさんに、食事や飲み物でUV対策する方法を聞きました。

ビタミンA・C・Eで、食べるUV対策を

松野さん(以下、松野)「紫外線にはビタミンDを合成する作用があるので必要な面もありますが、浴びすぎると、活性酸素やメラニン色素が過剰に発生して、シミやシワ、お肌の老化などの原因になります。

紫外線が気になる時期には、肌へのダメージや老化を抑える働きを持つ栄養素を積極的にとって、体の内側からケアしましょう」

松野さんによると、特に、次に挙げる3つのビタミンは、UV対策に最適といわれているそうです。

ビタミンA(ベータカロテン)

ビタミンAには、皮膚のバリア機能を維持する作用があります。また、活性酸素による細胞の酸化を抑えてくれる「抗酸化作用」を持つ栄養素でもあります。

ベータカロテンは、緑黄色野菜に多く含まれる栄養素ですが、体内で必要な分だけビタミンAに変換されます。

ビタミンC

シミやそばかすの原因となるメラニン色素の生成を抑え、コラーゲンの合成を促進する作用を持つ、美肌キープには欠かせない栄養素。老化を抑える抗酸化作用も持っています。

ビタミンE

すぐれた抗酸化作用を持つ栄養素で、血流をよくする働きもあるため、シミやシワの予防だけでなく、ハリのある美肌になることが期待できます。

上記のビタミンを多く含む食材

レモン、キウイフルーツ、グレープフルーツ、イチゴなどのフルーツ

パプリカ、ピーマン、紫キャベツ、人参、カボチャ、ブロッコリーなどの色が濃い野菜(緑黄色野菜)

発酵食品は美肌の味方

さらに、美肌のためには、腸内環境や肌の調子を整えてくれる味噌や納豆、ヨーグルト、ぬか漬けなどの発酵食品も積極的にとった方がいいそうです。

松野「特に味噌は、メラニンの合成を抑える遊離リノール酸が含まれているため、ぜひUV対策に取り入れたい食材です」

逆に、食べすぎに注意した方がいい食材もあるそう。

松野「つくられてから時間がたった揚げ物や油を使った加工食品は、体内の活性酸素を増やし、お肌の老化の原因になるので、控えめにしましょう」

効率的に対策できる! おすすめレシピ

ここまで、さまざまなUV対策用の食材を教えていただきましたが、せっかく食べるなら、効率よくダメージ回復や美肌につなげたいですよね。

そこで、松野さんが普段から実践しているというおすすめの食べ方(飲み方)を教えていただきました。