3: 本当は“彼氏候補“になりたかった
「ずっと仲のいい女友達がいます。
彼女はずっと別の男性と付き合っていたのですが別れてしまい、同棲していた部屋から出るときは引っ越しを手伝いました。
いつもあっけらかんとしているところが話しやすくて好きで、励ましたり逆に俺のひとり身を心配されたり、いい関係だったと思います。
彼氏と別れてからは俺が一番近い男性というか、以前より会う機会は増えたけど、今までと同じ距離感で付き合ってきたつもりです。
でも、半年くらい経ったときに『今ね、気になる人がいて』とふたりで飲んでいるときに言われて。
一瞬ドキッとして、次に胸が重たくなり、『そうなんだ』と返したけどモヤモヤが止まりませんでした。
彼女がまた別の彼氏を作ることは想像していたけど、はじめて『彼氏のいない女性』として見ていた自分に気が付きました。
その候補になれるかも、とどこかで考えていたのだと思います。
このときに、彼女が好きだと自覚しましたが、別の男性を好きな女性に片思いしても不毛ですかね……」(36歳/配送)
ずっと彼氏がいた女友達がひとりになり、それからも以前と変わらず付き合えていたけれど、「本当はずっと好きだったのかも」、と言うのがこちらの男性。
彼氏がいたので無意識にブレーキをかけていた気持ちが、別れたことで解放され、自覚するに至ったのかもしれませんね。
「前と同じ距離感」といっても、実際は女性の部屋で過ごす時間ができたりふたりで買い物に行ったりと、確実に心は近づいています。
彼女の好きな人が誰であるかはわかりませんが、やっと見えた自分の愛情を大切にしてほしいと思います。
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恋は落ちるもの。
どんなタイミングであれ、生まれた気持ちに嘘はありません。
結果がどうあろうと、まずは自分の愛情から目をそらさない勇気を持ってほしいですね。