2.「未練」と「不毛さ」をとことん考える
「ケンカ別れを繰り返しては気持ちを素直に伝えられない彼氏がいて、数日連絡しなかっただけでまた『もう俺に関心はないってことだよね、さよなら』と留守電に入っていました。
いつもならすぐに電話して弁解するのですが、いい加減、これじゃ自分がダメになる! と思い、本当に付き合いたいかどうかをじっくり考える時間を持ちました。
彼氏の言動や私の態度を紙に書き出し、どこが好きでどこがダメなのか自分に問いかけたら、『常に私が気を使って彼氏の機嫌をとっている不毛さ』に気がついて。
私が追いかけないと続かないお付き合いなんて、これから先も幸せになれるはずないですよね。
彼氏に変わってほしいと伝えようかなと思ったのですが、過去の経験から『何で俺が?』と言われることが想像できたし、私が変わればきっと彼氏はまた不機嫌になってケンカをふっかける。
そこまで思い至って、このまま別れようと決めました。
彼氏はおそらくいつものように私がすがってくるのを待っているだろうなと思ったけど、連絡していません。
未練はありますが、それ以上に彼氏との関係の不毛さが気持ち悪く、やっと自由になれたと思います。
焦らずとことん気持ちと向き合うって、大事ですね」(女性/34歳/営業)
こちらの女性の場合、周りから「もう別れたほうがいいよ」と何度も言われていましたが、「愛されたい気持ちが勝ってしまって」つらい関係を続けていました。
ですが、相手から一方的に別れを告げられ、「いつまでこんな関係が続くのだろう」と足が止まったのだといいます。
未練はあっても、自分を尊重してくれない人とお付き合いしたって、自信を奪われるだけです。
連絡したい気持ちを抑え、気持ちを具体的に書き出したことで、いかに自分たちのつながりがおかしいかを客観的に見ることができました。
これも失恋といえますが、今まで目をそむけていた現実を彼女は知り、「本当にやってみてよかった」と話していました。
別れは冷静さを奪います。
特に相手から突然言い出された場合など、混乱するしとにかくすぐに話を、と思ってしまいますが、それがかえって泥沼になることも。
お付き合いは対等な関係だからこそ、相手のペースに巻き込まれずに一度立ち止まる勇気を持つことが、最終的に自分を救うのではと思います。
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失恋の辛さは人それぞれですが、乗り越えるならまず相手と自分を分けること、心理的にも物理的にも距離をとることが、頭を冷やすために有効です。
正しく現実を知ることが、ポジティブな心を取り戻す一歩と思いたいですね。