秋の行楽シーズンを経て、これからくる冬の時季は、家族でどこかレジャーに出かけたいもの。感染予防のためにも、マイカーでの移動が安心ですよね。でも、乳幼児と一緒のドライブは、ママにとって心配がいっぱい。
本田技研工業株式会社が2020年2月に発表した、家族のドライブ事情についての調査では、「おでかけ途中に子どものテンションが下がることが多い」家族は65.2%に! また半数以上の子どもが、なかなか目的地につかないことや、疲れが出るなどして、ドライブ開始から2時間以内に機嫌が悪くなっていることが判明。
また、目的地までの道中、車中で子どもがテンションを下げないために工夫していることとして、第1位は「動画・DVDを流す」(53.6%)、第2位は「音楽をかけて、一緒に聴いたり歌ったりする」(49.0%)、第3位は「お菓子などを食べさせる」(48.4%)、第4位は「子どもに話かけ続ける」(39.2%)、第5位は「おもちゃで遊んでもらう」(19.6%)でした。
この調査は、2人以上の子どもを持ち、長男もしくは長女の年齢が3歳以上9歳以下のパパ・ママへが対象となっていたため、幼児から小学校低学年の対策です。
乳幼児については、理由もなくぐずることもおりますよね。どんな対策があるのでしょうか?
保育歴15年で保育士の資格も持ち、ママたちに講座やセッションでサポートするゆきの直子さんにアドバイスいただきました!
保育のプロが実際にやっている!ドライブ中に乳幼児をぐずらせない対策5選
早速、ゆきのさんに、ドライブ中に乳幼児をぐずらせないために、実際に効果のあった方法を5つ挙げていただきましょう。
ゆきの直子さん(以下、ゆきの)「未就園児に対しては、新しいものは効果がないと思っています。未就園児は慣れているものほど、好きなものなのです。ですから、車に乗る前の平常時に、これから紹介するどの方法にも慣れて楽しめる状態にしておくことが大切です」
1.鏡をつける
ゆきの「これは、後ろ向きにチャイルドシートを使う赤ちゃんの時期に有効です。自分の顔が鏡に映るのが好きな時期なので、自分の姿を見て、気分よく目的地まで過ごせることも。
鏡は、赤ちゃんの顔が映るように後部座席に取り付けます。すると車のバックミラーにその鏡に映った赤ちゃんの顔を、前部座席にいるパパ・ママが確認できるので安心。一石二鳥です」
2.音楽を流す
ゆきの「音楽は、いつも慣れ親しんでいるものを。例えば、『おかあさんといっしょ』や『いないいないばぁ』の番組が好きな子には、その曲を選ぶといいです。
また普段から昼寝の寝かしつけのタイミングで決まった曲を流すなどしていれば、その曲を車内で流したときに『そろそろネンネなのね。』と子ども自身が気付いてくれて、心地いい揺れとともに眠ってくれることもありますよ」
3.マルチホルダー(おしゃぶりホルダー)を利用する
ゆきの「お気に入りのおもちゃを手に持って車に乗ったものの、落としてしまうと『拾って」』と泣いてしまうことがありますよね。
そんなときの強い味方が、マルチホルダーです。よくおしゃぶりを落とさないようにこのマルチホルダーをつけている赤ちゃんがいますが、そのホルダーにお気に入りのおもちゃをつけて、遊べるようにするんです。おしゃぶり専用ではないものがあるので、それを選んでみてください。
服につけると重くて嫌がる子もいるので、チャイルドシートに付けるのがおすすめです」